マジョルカMF久保建英が、将来的に所属元レアル・マドリーで成功をつかむ野心をのぞかせた。
昨夏の移籍市場でFC東京からレアル・マドリーに加入し、レンタルによってマジョルカに移籍した久保。スペイン『アス』とのインタビューに応じた同選手は、レアル・マドリー加入、マジョルカへのレンタル移籍を決めた理由を詳細に説明した。
まず、レアル・マドリーに移籍した理由だが、同クラブからのオファー、コンタクトの取り方に確かな誠実さを感じたためであるという。
「複数のクラブから興味を持たれていたことは知っていました。ですが自分の家族、代理人、そして僕自身は成人となるまで何かを知ることは望みませんでした。（バルセロナ下部組織時代に）処分を受けていたわけですからね。そして18歳になった6月4日、レアル・マドリーから日本に来たいと言われました。彼らはすぐに私たちのもとにやって来ましたが、とても素晴らしい心遣いでしたね」
「レアル・マドリーを選んだ理由？ まず、彼らが描いていた僕のスポーツ面のプランがありました。大きな期待を抱くもので、素晴らしかったです。それから、そのプランについて顔をつき合わせて詳細に説明するため、クラブの人が日本に来てくれました。あれだけ大きなクラブが、僕に対して本当に興味を持ってくれているとも言われましたね」
久保はレアル・マドリーでBチームのカスティージャ に登録されたが、トップチームのプレシーズンツアーに帯同して活躍を披露。それからマジョルカで修行を積むことを決断した。
「プレシーズンには世界の頂点にいる選手たちと一緒にプレーすることができ、同様にトップの選手たちと対戦しました。自分が思った以上のことを成し遂げることができましたね。そこで、自分がリーガ1部でプレーできる可能性を考えることになりました。その後、マジョルカが僕に大きな興味を持ってくれて、信頼も示してくれました。カスティージャ でも、（監督の）ラウールから素晴らしい扱いを受けましたが、しかしマジョルカのオファーが届いて、それを拒否することはできませんでした」
その一方でマジョルカでの日々については、次のように語っている。
「多くのことを学べています。特に試合で、ですね。試合では攻撃、守備とより多くのことを学ぶことができます。自分が成長する上での助けとなっていますし、このまま進んでいけることを期待しています」
「自分が快適に思えるポジション？ チームのプレーによりますが、マジョルカでは右サイドでプレーすることがほとんで、そこで快適に感じられています。ただ、僕の最適なポジションはトップ下です。ライン間でボールを受け、そこからドリブル突破を仕掛けたり、パス通したり、シュートを打ったりするために。自分の一番の特徴はライン間でボールを受け、それから何かしらのプレーを行うことにあるので。ですが、右サイドでも快適にプレーできています」
マジョルカで成長を続ける久保は、将来的にレアル・マドリーのトップチームで居場所をつかむことへの自信を隠さない。
「すべては自分次第です。マドリーで居場所を手にできると思っています。今、僕はマジョルカで最高の自分を引き出し、あそこでプレーできること、競争に臨めることを示さなくてはなりません。もちろん、マドリーのようなクラブはほかとは違います。すべての選手が最高のレベルにあるので、あそこで居場所を確保することは、本当に難しいです。ですが、これからも努力し続けて、チャンスを待ちたいと思っています。そしてチャンスが訪れたとき、無駄にはしたくないです」
「来季について？ 何も決めていません。リーグが再開するかは分かりませんが、まだ11試合が残っているし、決断を下すための時間はまだ数カ月あります。僕の希望は明確で、それはマドリーのユニフォームを着てベルナベウでプレーすることにあります。だからこそ今、僕は学び続けているんです。僕の夢は偉大な選手になって、マドリーで偉大なことを成し遂げることにあります。もちろん日本代表でも、ですね」
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