Joao Felix Atletico Madrid 2020-21Getty Images

ラ・リーガ優勝争い分からなく… 首位アトレティコがレバンテに敗戦、2位レアルは勝ち点3差まで縮めるチャンス

20日のラ・リーガ第24節、アトレティコ・マドリーは本拠地ワンダ・メトロポリターノでのレバンテ戦を0-2で落とした。

1-1の引き分けで終わったミッドウィークのラ・リーガ第2節延期分から72時間も経たずして行われる両チームの再戦。アトレティコはエレーラが新型コロナ、サウールとサビッチが出場停止、そしてカラスコとヴルサリコが負傷といまだ欠場者が続出している。シメオネ監督はGKオブラク、DFフェリペ、ヒメネス、エルモーソ、MFマルコス・ジョレンテ、コケ、コンドグビア、ロディ、アンヘル・コレア、ジョアン・フェリックス、FWルイス・スアレスをスタメンとして3-4-2-1のシステムを使用した。

試合は前回と“ファーストレグ”と同様にアトレティコがボールを保持して攻め込み、レバンテが堅守速攻で対応する展開。最初に決定機を迎えたのはレバンテだった。8分、ロングボールからモラレスが最終ラインを突破したが、シュートはわずかに枠の右に外れている。

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肝を冷やしたアトレティコは攻勢を強めたいところだが、システムを前試合の4-4-2から自分たちと同じ3-4-2-1に変更したレバンテを前に苦戦。それでも21分にヒメネスのミドルシュート、29分にFKからコンドグビアのヘディングシュートとチャンスを迎えるが、いずれもGKダニエル・カルデナスのセーブに遭った。

そうして30分、レバンテがまたも先制点を獲得。ペナルティーエリア内のルーズボールからモラレスが右足を振り抜き、GKオブラクを破った。アトレティコはこれで7試合連続失点。前試合で、10年続くシメオネ政権下では初となる6試合連続失点を喫したチームは、不名誉にもその記録を更新することになった。

前半は0-1のまま終了。後半になってもアトレティコが得点の予感がしない状況は変わらず、さらに54分にはヒメネスがまたも負傷でプレー続行不可能に。シメオネ監督は同選手を新型コロナを乗り越えたレマルと交代させ、システムを4-4-2としている。

以降、アトレティコは攻勢を強め、ゴールチャンスを何度も迎えていく。まず57分、ペナルティーエリア手前の直接フリーキックから、L・スアレスがカーブがかかった強烈なシュートを放ち、これが左ポストに直撃。直後にはA・コレア、M・ジョレンテのクロスからJ・フェリックスが立て続けに決定機を迎えたが決め切れず。60分にはコケが蹴ったCKの混戦からA・コレアがついにネットを揺らしたものの、L・スアレスのファウルを取られてゴールは認められなかった。

シメオネ監督は60分にコンドグビア&A・コレアを下げてリカルド(Bチーム)&トレイラを投入。しかし、同じく選手交代を敢行して追加点を狙うレバンテを前に勢いを維持することはかなわない。アルゼンチン人指揮官は74分にコケをM・デンベレと代え、アタッカーの数をさらに増やした。

前線にL・スアレス、M・デンベレ、J・フェリックス、レマル、M・ジョレンテとアタッカー5人を揃えたアトレティコ。だがパワープレーに近い攻撃は、レバンテの堅守に跳ね返され続ける。そして終了間際、オブラクも上がったCKから速攻を仕掛けられ、ハーフウェーライン付近からデ・フルトスに無人のゴールにボールを押し込まれて万事休す。0-2とされた直後、試合終了のホイッスルが吹かれている。

12月のダービー以来となる今季2敗目を喫し、ここ4試合の成績が1勝2分け1敗と調子を落とすアトレティコ。1試合未消化ではあるが、同日にバジャドリー戦に臨む2位レアル・マドリーに勝ち点差を3まで縮められる可能性をつくってしまった。ラ・リーガ優勝争いは、いよいよ分からなくなってきた。

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