「前半は非常に悪かった。入りも悪かった。少し受けすぎた」
そう語るのは、北海道コンサドーレ札幌を率いるミハイロ・ペトロヴィッチ監督だ。
明治安田生命J1リーグ第8節が14日に行われ、札幌はアウェイ・三協フロンテア柏スタジアムで柏レイソルと対戦。札幌は2-1で逆転勝利を収めた。
ペトロヴィッチ監督は「(柏MF)大谷(秀和)をフリーにさせすぎて攻撃を作られた」と分析。9分に先制されるが、13分に今季リーグ戦初先発となるMF宮吉拓実のゴールで同点とする。ペトロヴィッチ監督は「1-1で終わらせられたのは良かった」と振り返り、後半は「相手の7番(大谷)に触らせないように守備をした。ボールを奪ったところからの早いカウンターができた」と語り、勝利に値する内容だったと満足そうな表情を見せた。
この試合では負傷者などの影響により、宮吉らを先発に起用。チャナティップ、ジェイ、福森晃斗といった主力はベンチ入りしなかった。そうした中での勝利をどう捉えているのか。その質問にペトロヴィッチ監督は「私が監督をしていてラッキーだと思うのは、(自分のチームに)良い選手がいること。札幌は非常に選手層の厚いチーム」だと回答した。
さらに、「浦和レッズの時もそうだったし、どこのチームを率いても『あなたのチームはたくさん良い選手がいますね』と言われる。浦和は今、個の能力を持つ選手を買わなければいけないと思います。私は毎年浦和で上位争いをしていたが、私がいなくなった瞬間から、個の能力の選手がいなくなったわけですね」と、昨季途中まで率いていた古巣・浦和について、皮肉とも取れる発言をした。
札幌の次戦は18日に行われるJリーグYBCルヴァンカップ。アウェイでジュビロ磐田と対戦する。その後、21日にアウェイで行われるJ1第9節にて、古巣・浦和と対戦する。