ボローニャのヴァルテル・サバティーニTD(テクニカルディレクター)とリッカルド・ビゴンSD(スポーツディレクター)がイタリアメディア『スカイスポーツ』の移籍市場関連番組に出演し、日本代表DF冨安健洋について語った。
冨安は昨夏、1年半所属したシント=トロイデンからボローニャへとステップアップ。すぐさま右サイドバックでレギュラーの座を勝ち取ると、ここまでセリエAで20試合に出場し、印象的な活躍を示してきた。そんな冨安には、今夏の移籍市場に向けて、セリエAの名門ローマやプレミアリーグのクラブなどから熱視線が注がれる中、ボローニャのサバティーニTDとビゴンSDが語り、昨夏の移籍の舞台裏を明かした。
「彼のことは、2018年秋にモニタリングで発掘した。実を言うと、2018-19シーズンにベルギーのリーグを担当していた者が、この選手のことを推薦したんだ。それからクラブ関係者全員が集まる会議において承認された。それから11月からシーズン終了まで彼のことを追い続けた」
■コロナ禍で停滞の移籍市場…ビッグクラブ移籍は?
新型コロナウイルスの流行により、移籍市場では相場の下落が懸念されるが、ボローニャ幹部は冨安やFWリッカルド・オルソリーニら若手の安売りをまったく念頭に入れていない。またビッグクラブとの選手のトレードも実現が難しいことを明かした。
「ボローニャが安売りをすることはない。我々は幸運なことに売却する必要に迫られていない。20歳や21歳の若手を中心に素晴らしいシーズンを送っていたので、ボローニャはイタリアで最も現状に苦しめられたチームかもしれない。これから重要な成績を収められるところだった。あのまま継続できていれば、我々の選手たちの評価額は急上昇していただろう」
「メルカートは崩壊してしまい、どうしようもない。トレードも実現は難しい。そういった取引は同レベルのクラブとのみ行える。インテルやユヴェントス、ローマといったクラブとは同じテーブルの席につくことができない。ビッグクラブの選手の年俸を負担することになれば、こちらは潰れてしまう」
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