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ラポルタの逆鱗に触れたとして解任が噂されるチャビだが…「会長から寄せられる信頼は無傷だ」

バルセロナは19日にラ・リーガ第37節、ホームでのラージョ・バジェカーノ戦に臨む。前日会見に出席したチャビ・エルナンデス監督に対しては、予想通り自身の解任報道に関する質問が集中している。

バルセロナのジョアン・ラポルタ会長はラ・リーガ第36節、アウェーでのアルメリア戦(2-0勝利)の前日会見でチャビ監督が発言した内容に憤りや失望を感じ、同指揮官解任に動いていると報じられている。チャビ監督は同会見で「バルセロナファンはクラブの状況が25年前とまったく違うことを理解しなければならない。状況は難しく困難なものなんだ。以前は監督が『この選手と、この選手と、それとこの選手もほしい』と言えたが、今はそうではない」「私たちは財政的に健全なほかのクラブと同じような状況にはない。ファイナンシャルフェアプレーなどが、レアル・マドリードやそのほかの欧州のビッグクラブと同じようなコンディションではないんだ」と、クラブの財政難と自チームの陣容の不足ぶりについて訴えていた。

チャビ監督はアルメリア戦終了後、ラポルタ会長から2位浮上を祝福するメッセージを受け取ったものの、それ以降は面会を求めても来週に先延ばしにされるなど、接触できていない状況が続いていると報じられる。

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そうした中で会見に出席したチャビ監督は、ラポルタ会長、またデコSD(スポーツディレクター)から信頼されていることを強調した。

「君たち(報道陣)に提供できるものはないよ。クラブからは落ち着くよう伝えられている。私たちは期待と野心を持ちながら、今季残り試合に立ち向かいたいと思う。クラブの周囲で喧騒が起こることは理解できる。しかし、何も変わったことはないんだ」

「バルセロナの理事会メンバーが、ラポルタに私を解任するようプレッシャーをかけている? 分からないし、興味もない。会長、デコ、ジュステ(スポーツ部門副会長)から寄せられている信頼は無傷だ。何も変わったことはないんだよ。君たちメディアに対しても理解を示すが、しかしクラブから伝えられているのはそういうことであり、変わったことは何もない」

「ラポルタとの話し合い? 話す必要があるならば話をするさ。(今季限りでの退任を撤回した)3週間前から、変化したことなど何もないんだ。私が意欲と期待を抱えていると伝えた、あのときからね。ここには一つのプロジェクトが存在する。このチームには自家製の選手たちを中心とした素晴らしいベースがあり、来季はもっと良い形で競争に臨めるだろう」

「私は意欲、期待、野心を持ち続けている。今回の報道があって、なおさらそう感じているよ」

なおラポルタ会長は18日、コパ決勝に臨む女子チームを応援するために開催地のサラゴサに赴いた。ホテルに車で到着した際には報道陣に囲まれたが、何も言葉を発することなく、その場を後にしている。

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