現地時間17日、イングランド・FA杯は準決勝が行われ、ウェンブリー・スタジアムでマンチェスター・シティとチェルシーが対戦した。
プレミアリーグで首位を独走するシティと、来季のチャンピオンズリーグ出場権争い真っ只中のチェルシー。どちらもCLベスト4に進出している両者が、FA杯決勝進出を懸けて激突した。
今年の1月末からチェルシーの指揮を執るトゥヘル監督にとって、シティとの対戦はこのFA杯が初めて。多くのチームがシティを相手にすると引いて守り、カウンターを狙う形が多い中、チェルシーは自陣に引きこもることはせず、前からもプレスをかけてカンテを中心に中盤でボールを奪おうと試みる。
立ち上がり6分、左サイドを抜けたヴェルナーの折り返しを、ゴール前のジヤシュが押し込みネットを揺らす。しかし、これはわずかにオフサイドの判定でノーゴールに。
その後もチルウェル、マウント、ヴェルナーが絡む左サイドを中心にシティゴールへと迫るチェルシーに対し、シティは思うようにシュートまで持ち込むことができず、ボール支配でもいつものように圧倒することができない。
19分には右サイドからリース・ジェームズが上げたクロスをファーサイドでフリーとなっていたチルウェルが左足ボレーで捉えるもゴール左へ。両ウイングバックが積極的な攻撃参加を見せ、チームに勢いを与える。
1点ビハインドのまま後半を迎え、巻き返しを図りたいシティだが、立ち上がりにアクシデントが発生。デ・ブライネがカンテとの接触プレーの後に足を痛め、プレー続行不可となり、48分にフォーデンとの交代を余儀なくされる。
さらにシティに追い打ちをかけるように、55分にはチェルシーが先制点を挙げる。マウントの縦パスに左サイドを抜けたヴェルナーが折り返すと、ジヤシュが無人のゴールへと流し込んだ。
続く59分にも、ロングパスに抜け出したジヤシュが決定機を得るが、シュートはGKシュテフェンにブロックされる。
追いつきたいシティは64分にフェラン・トーレスを下げてギュンドアンを投入。一方のチェルシーもマウントに代えてプリシッチ、ヴェルナーに代えてハヴェルツ、ジヤシュに代えてエメルソンと立て続けの交代でシティにペースを譲らない。
88分にはチアゴ・シウヴァが腰を痛めてズマとの交代を余儀なくされるが、シティの強力な攻撃陣に対して守備の統制は乱れず。アディショナルタイムには逆にプリシッチが左サイドからカットインしてネットを揺らすが、オフサイドによりノーゴール。それでも最後までシティの攻撃をシャットアウトしたチェルシーが、2年連続となるFA杯決勝進出を決めた。
■試合結果
チェルシー 1-0 マンチェスター･C
■得点者
チェルシー：ジヤシュ（55分）
マンチェスター･C：なし
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