Ralf Rangnick Austria 10132023(C)Getty Images

バイエルン名誉会長の発言力がラングニック招へい失敗の原因…独紙見解に本人が否定「とても友好的な関係だ」

今夏でのバイエルン指揮官就任の可能性が消滅したラルフ・ラングニック監督が、同クラブのウリ・ヘーネス名誉会長と友好な関係を築いていることを強調した。『キッカー』が伝えている。

今シーズン終了後に退任することが決定しているバイエルンのトーマス・トゥヘル監督。後任にはオーストリア代表で指揮を執るラングニック監督の就任が濃厚と見られていた中、今月2日に「私は心のすべてをもってオーストリア代表の監督だ」と残留の意向をオーストリアサッカー連盟(OFB)の公式サイトで表明していた。

そんな中、バイエルンのヘーネス名誉会長は今季限りでの退任のトゥヘル監督へ「我々は若手を成長させる監督を望んでいる。これも(我々からのトゥヘルに対する)非難である」と若手育成に積極的ではないと苦言。すると、同監督は「過去15年間で、私たちが証明してきたことがあるとすれば、アカデミー出身の選手は、良いパフォーマンスを見せれば、常に居場所があるということだ」と反論していた。

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『ビルト』はこういった騒動の中でのラングニック監督のオーストリア代表監督続投の表明から「名誉会長が現監督のトゥヘルを批判する様子や、バイエルンの日常業務においていかに大きな影響力を持つか見せられ、おそらくラングニックはミュンヘンで自身の考えを貫けるのか、干渉を受けずに仕事できるのか、疑問に思ったはずだ」と指摘。名誉会長の発言力をラングニック氏がバイエルンからの誘いに断りを入れた一因とした。

しかし、これに対してラングニック氏が否定。「ウリ・ヘーネスとはかなり前からとても友好的な関係だ」と強調。「いくつかの報道記事とは裏腹に、彼の公での発言はOFB(オーストリアサッカー連盟)に残るという決断に影響することはなかったよ」と語り、オーストリア代表の監督として今夏のEUROに専念したいことを決断の理由に挙げたようだ。

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