nagoya yokohama(C)Getty Images

名古屋、後半ATの劇的FK弾で勝利!横浜FMは交代認められず10人で再開→同点弾許しキューウェル監督激昂

明治安田Jリーグは30日に第5節が行われ、豊田スタジアムでは名古屋グランパスと横浜F・マリノスが対戦した。

開幕3試合は無得点で3連敗と厳しい戦いが続くも、代表ウィーク突入前の前節に2-0で今季初得点&勝利を飾った名古屋。一方でAFCチャンピオンズリーグでは準決勝進出、リーグ戦では2勝1敗とキューウェル新体制で順調なスタートを切った横浜FM。名門同士が豊田スタジアムで激突している。

開始1分でアンデルソン・ロペスがボックス内で際どいチャンスを迎えるなど、序盤は横浜FMがボール保持から優位な展開を作る。一方の名古屋は8分、中盤でのボール奪取から速攻を発動すると、永井謙佑、山岸祐也が立て続けにシュートを放ったが、いずれもGK白坂楓馬に阻まれた。その直後にも稲垣祥がボレーを放つなど、堅守速攻から数回チャンスを作っている。両チームとも序盤からゴールに近づくなど、オープンな展開が続く。

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すると24分、名古屋にアクシデント。接触の際に膝を痛めた山岸祐也がプレー続行不可能に。パトリックとの交代を強いられた。それでも26分には再び永井謙佑に決定機が訪れ、29分にも永井謙佑がGKとの一対一を迎えたが、シュートを決めることはできなかった。さらに39分、今度はハ・チャンレが負傷。吉田温紀との交代を余儀なくされ、前半で2枚の交代カードを切ることとなった。一方の横浜FMも、35分に分厚い波状攻撃から何度もゴールに迫るが、決定的なシュートまで持ち込めない。44分にも水沼宏太が際どいクロスを送り、直後にアンデルソン・ロペスが強烈なシュートを放ったが、ゴールには繋がらず。激しい攻防が続いたものの互いに決めてを欠いたまま、前半はスコアレスで折り返す。

後半も激しい攻防が続く中、54分についに試合が動く。横浜FMはシュートが弾かれたボールを拾い2次攻撃を仕掛けると、ボックス内で何度もシュートを放つがDFのブロックに跳ね返される。それでも、最後はボックス左へ走り込んできた永戸勝也が鋭いシュートを突き刺した。アウェイチームが一歩前に出る。

リードを奪った横浜FMはその直後、エウベルと水沼宏太を下げて宮市亮と植中朝日を投入。さらに前線からの圧力を強め、追加点を狙いに行く。一方、劣勢の名古屋も60分に和泉竜司と山中亮輔を投入。ボックス付近まで侵入する機会は増えていくが、決定的なシュートには持ち込めず。苦しい時間が続く。

そして75分、試合を大きく左右する出来事が。横浜FMは加藤蓮と足を痛めた渡辺皓太を交代しようとするが、審判に認められず。渡辺皓太がピッチを離れ、10人のまま試合がスタートする。するとこのリスタートから、吉田温紀のロングフィードに反応した森島司がDFラインの背後に飛び出し、GKの位置を見てダイレクトでループシュートを沈め、名古屋が同点に追いついた。横浜FMのキューウェル監督は、交代が認められなかったことに激昂。イエローカードを提示されている。

すると後半アディショナルタイムにドラマが。ボックス手前でFKを得た名古屋は、山中亮輔が左足で直接狙う。鋭いシュートが突き刺さり、名古屋が逆転に成功した。試合はこのまま終了し、2-1で名古屋が劇的な勝利を飾った。

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