明治安田J1リーグでは6日、サンフレッチェ広島vs名古屋グランパスが行われた。
今季無敗も4戦連続ドロー中の4位広島が、連敗中の8位名古屋をホームに迎えた一戦。広島はピエロス・ソティリウや加藤陸次樹、満田誠ら、名古屋はパトリックや森島司、稲垣祥らを先発起用した。
試合が動いたのは開始早々の2分。広島の後方でのパス回しがずれたところを見逃さず、GK大迫敬介からボールを奪ったパトリックがそのままネットを揺らす。
さらに18分、古巣対戦となっている森島が広島陣内中央やや右で前を向くと右足で精度の高いクロスを供給。走り込んでいた稲垣が頭で沈めてリードを広げる。
それでも広島はここから反撃。23分に右CKの流れからセカンドボールを拾った越道草太が右足を振り抜いて強烈なグラウンダーのミドルシュートを決め切った。越道にとってはこれがJ1初弾となる。
折り返して迎えた後半、追いかける広島は松本泰志に代えてマルコス・ジュニオールを投入する。すると48分、左サイドのM・ジュニオールが上げたクロスをボックス右浅い位置の中野就斗が左足でトラップ。浮き上がったボールをそのまま左足で捉えて試合を振り出しに戻した。
追いつかれた名古屋は交代策を駆使していく中で永井謙佑、そして3月以来の復帰戦となるキャスパー・ユンカーらを続々と送り出す。すると84分、ボックス右に抜け出した永井のシュートがブロックにあったこぼれ球にユンカーが突っ込む。クリアしようとした佐々木翔を永井と挟む形になると浮き上がったボールがそのままGK大迫の頭上を越えてゴールに吸い込まれる。
そして、試合には3-2で名古屋が勝利。名古屋は連敗を「2」でストップさせる3試合ぶりの白星を手にした。一方の広島は今季唯一の無敗チームとなっていたが12試合目にして初黒星を喫している。