Club World Cup Trophy 2022Getty Images

選手会が過密日程を非難も…FIFA、2025年開催の新クラブW杯の延期要求を拒否か

国際サッカー連盟(FIFA)は、2025年に開催される新フォームでのクラブ・ワールドカップの日程変更に関する要求を拒否した。

クラブ・ワールドカップは2025年より従来の6大陸王者+開催国代表による7チーム制のフォーマットから、32チーム制で争われる大会に変更となる。新フォーマットでの大会は、2025年夏にアメリカで開催されることもすでに決定していた。

しかし、試合数の増加や開催時期(6月中旬から約1カ月間)が近年大きな問題となっている過密日程をさらに圧迫するとの懸念が相次いでおり、国際プロサッカー選手会(FIFPRO)や世界リーグ協会(WLA)などは批判的な声明を発表してきた。

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さらに、先日にはFIFPROとWLAはFIFAのジャンニ・インファンティーノ会長にレターを送り、その中で「国内リーグを危機に晒し、選手の健康にインパクトを与えるなど、フットボール界に悪影響を与える」と非難。新クラブワールドカップの開催日程の再調整、認められなかった場合には法的措置を辞さない構えであることを主張していた。

これに対し、FIFAは両団体に対して返答。イギリス『BBC』によると、FIFAは「国際フットボールの最善の利益のため、フットボールマッチカレンダーを実現するための義務と責任がある」と説明。さらに、2025年の新クラブ・ワールドカップの開催を含めた2025~2030年のインターナショナルマッチカレンダーの変更については、すでにFIFPROとWLAと協議したことを強調したようだ。

そして、再協議にオープンな姿勢を見せつつも「すでにある枠組みをリスペクトする一方で、完全に私たちの権限内での取り組み」であることを強調し、日程変更の考えがないことを主張したと伝えられている。

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