FAカップは17日に準々決勝が行われ、チェルシーとレスターが対戦した。
今季カラバオカップでは決勝でリヴァプールに敗れ、プレミアリーグでは27試合消化時点で11位と苦戦が続くチェルシー。現実的なタイトルとして残されたFAカップ制覇を狙う中、本拠地スタンフォード・ブリッジにチャンピオンシップ(イングランド2部)首位のレスターを迎えた。
チェルシーは4分にCKからパーマーがヒールで合わせて際どいチャンスを作ると、13分に先制に成功。自陣からカウンターを発動すると、パーマーのパスに左に抜け出したジャクソンがボックス内へドリブルで侵入。折り返しをククレジャが押し込んだ。ホームチームがリードを奪う。
リードしたチェルシーは、その後もジャクソンやムドリクがチャンスを迎え、25分にはスターリングがボックス内で倒されてPKを獲得。しかし、スターリングのキックはGKストラルチクにストップされた。追加点の絶好機を逃すと、31分からは立て続けにピンチを迎えることに。45分にDFラインの背後を取ったスターリングがGKと一対一となったものの、シュートは枠外へ。それでも前半アディショナルタイム、スターリングのアシストからパーマーが追加点を奪い、リードを広げて前半を折り返す。
後半に入ると、チェルシーは早々に連携ミスから失点。スローインを後ろ向きで受けたディサシがダカのプレッシャーを受けると、そのままGKの位置をチェックできずにバックパス。ボールは無人のゴールに吸い込まれた。オウンゴールで1点差まで詰め寄られる。勢いに乗るレスターは62分、左サイドで仕掛けたマビディディがボックス内に侵入し、角度のないところから見事な弾道のシュートを突き刺した。試合を振り出しに戻すことに成功する。
試合は同点となったことでオープンな展開になる。すると71分、パスを受けたジャクソンが反転してDFを剥がすと、ボックス際で倒される。VARレビューの結果、倒したドイルは決定起阻止で一発退場となった。このプレーで良い位置でFKを得たチェルシーだったが、スターリングは大きく外した。なお、レスターは2点目を決めたマビディディを下げ、ジャスティンを投入している。
数的優位も手にしたチェルシーは、交代カードを切りながら猛攻を仕掛けていく。しかし、89分の決定機もGKストラルチクに阻まれ、その直後のビッグチャンスもジャクソンのシュートは枠をとらえない。
それでも後半アディショナルタイム、ついにチェルシーが勝ち越しに成功。左サイドからボックスへ侵入、最後はパーマーのヒールパスを受けた途中出場のチュクウェメカがネットを揺らした。その直後にマドゥエケが豪快なシュートを突き刺し、チェルシーが4-2と勝利。接戦を制し、準決勝進出を決めた。