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U-23日本代表、パリ五輪出場権懸かる大会へ。制限下の選手選考に大岩剛監督は「深夜まで悩んで…」

U-23日本代表を率いる大岩剛監督が、Jリーグクラブへの感謝を伝えている。

日本サッカー協会(JFA)は4日、AFC U-23アジアカップ2024カタールに臨むU-23日本代表選手23名を発表。パリ五輪のアジア最終予選を兼ねて行われる重要な大会に向けては、柏レイソルFW細谷真大や湘南ベルマーレMF田中聡、京都サンガF.C.の川崎颯太、FC東京の荒木遼太郎や松木玖生ら、各Jリーグクラブで主軸を担う選手たちが順当に選出された。

また、3月に行われた国際親善試合には呼ばれていなかった鹿島アントラーズGK山田大樹、サガン鳥栖DF木村誠二、筑波大FW内野航太郎も選出。発表会見に出席した大岩監督は、23名の選手を決定したタイミングが「昨日(3日)」であることを明かしつつ、タフな大会を戦えるメンバーを選んだと語っている。

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「Jリーグがありましたので、当然その試合をみながら、試合後の選手の状況、スタッフ間での情報交換を含めて昨日の夜にすべての選手の決断をしました。3月からのメンバー(変更)ですけれども、初めて今回呼ぶわけではないので。各選手、我々のグループで活動したことがある選手たちです。当然活動ごとの招集が叶わない状態でもリサーチを含めて選手状態をチェックしていました。この3人を含めて、最終予選はタフな大会になると思っているので、その中で活躍してくれると、しっかりと彼らのプレーをみて決断をしました」

メンバー選考における考え方を語った大岩監督だが、U-23アジア杯への招集はインターナショナルマッチとしての拘束力を持たないという難しさもある。その中で、指揮官は「人数制限であったり、色々な悩みであったりというのは、大会に臨む選手を選ぶところでは起こり得る」と認めながらも、協力に応じてくれたJリーグクラブへの感謝を強調した。

「それを踏まえたうえで23人を選びました。ひとつのクラブだけでなく、各クラブ同じような条件のもとで選手を派遣してくれるという状況だったので、どこのクラブを優先するとかいうことではなく、我々はお願いベースです。しっかりとコミュニケーションをとったうえで、各クラブにお願いして協力していただいているという認識で選手を選びました。このメンバーでしっかりと戦い抜けるという気持ちでいますので、感謝とともに責任を果たすという気持ちで戦いたいと思います」

さらに、ナショナルチームダイレクターを務める山本昌邦氏も、決められた条件の中で選手を選んでいた大岩監督の様子について「昨日も本当に最後まで深夜まで悩んでいました」と明かす。一方で選手の招集に応じたクラブに対しては「本当に全クラブ、合意に基づいて丁寧に対応してくれたと思っていますので、改めて感謝しかありません。その力をカタールに是非持って行って、皆の力を結集したいと思います」と感謝。日本サッカー界の期待を背負い、パリ五輪の出場権を勝ち取るべく臨むU-23アジア杯にて、日本は16日に初戦を迎える。

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