U-24日本代表MF久保建英が、U-24ガーナ代表戦を振り返った。
5日の国際親善試合でU-24ガーナ代表と対戦したU-24日本代表。吉田麻也、酒井宏樹、遠藤航のオーバーエイジ3選手を先発させて、ベストと言えるメンバーを起用すると、堂安律と久保建英、相手オウンゴールにより前半3-0と折り返す。迎えた後半も相馬勇紀、上田綺世がゴールを挙げる。終盤には途中出場の三笘薫もゴールが挙げた日本が、シャットアウトゲームの6-0で完勝した。
この試合で初めてオーバーエイジ枠3選手が先発したU-24日本代表。堂安などは「頼もしかった」と語っていたが、久保も3選手の安定感を肌で感じていたようだ。
「見ていたら多分みんなわかったと思いますけど、安定感もあって、自分たちが奪って欲しいところで奪ってくれる。自分の一番近くには酒井宏樹選手がいましたけど、やはりモノが違うなと改めて思いました」
「オーバーエイジだからというよりは、あの3人はちょっと抜けているなと思っていて、その中でも酒井選手は体の使い方やもともと持っているモノがすごいと思う。それにプラス努力もあってああいう形になったと思います。自分は考察するくらいしかできないけど、やはり体の当たり方、アジリティだったり、なんならフランスとかにいても、フランス代表の右サイドバックとやっていても遜色ない。すごく良いと思います」
U-24日本代表は、3日にA代表との試合を行ったばかり。移動も含めて中1日と強行日程で試合を行っている。久保は厳しいコンディションだったことを認めつつ、それを言い訳にはしないと語った。
「見ているライトな層の方々は、正直自分たちがどういう状況なのかは関係ない。テレビつけてその時に自分たちが負けていたらそれまで。そういう言い訳はしたくないけど、今回はそういう中でも厳しいものがいろいろあった中で、負けたら何も残らないと思っていた。しっかり今日の試合だけは勝って一息つきたいと思っていたので、形になってよかったと思います」
「体力的には本当に厳しかったと思いますし、自分も後半なんかは足をつりかけて、本当にいつもの自分なら簡単に通せるパスを何本もミスしてしまった。本当にチームメイトには申し訳ないと思う。そこは言い訳しちゃいますけど、次にしっかりつなげていきたい。かと言って、自分にゴールとか点に絡ませてくれたのは、45分でしたけど。自分らしくやれることはやったけれども、負けてしまったA代表戦。自分も言いたいことはたくさんありますけど、その中でも負けは負け。本当に悔しかったですし、自分が一番悔しかったと思うので、そこで今日は点に絡めて試合に勝ててよかったと思います」
そして「ちょっと中1日は厳しいスケジュールで、プレミアリーグの選手はその中でやっていますし、だから（A代表戦から）11人を変える。だから、野球とは違ってサッカーは週1でやっているんだなと思いましたね」とコメント。A代表との試合から生かしたものがあったようだ。
「A代表の試合を経て、感じるものもありました。勝たせてくれなかったのは、向こうも意地とプライドを見せてきて、自分たちのチャレンジャー精神が及ばなかったのかなという総括を自分の中ではしていて、本当に五分というか年齢が一緒の相手に負けるわけにはいかなかったので、しっかり勝ててよかったというのが終わってみての感想です」
なお、好連携を築いていた堂安との関係性については「あそこは本当に正直、感覚。別に堂安選手と話し合っているところもありますけど、試合に入ったら感覚なので。結構波長も近いですし、やりたいこと、自分だったらこうして星ということを堂安選手もしているので、すごくわかりやすい。同じレフティーで似た特徴の選手がいると、自分もすごくやりやすいかな。相手にとっては嫌なのかなと思います」と手ごたえを感じていたようだ。
