Andrea Pirlo JuventusGetty Images

イスタンブールの“悲劇”の舞台が新天地に…ピルロ「嫌な記憶が残っているが、良い結果を残したい」

イタリア人指揮官のアンドレア・ピルロがファティ・カラギュムリュク(シュペル・リグ)の監督就任会見に出席し、トルコを新天地に選んだ理由などを明かした。

2020年夏、未経験ながらも古巣ユヴェントスの指揮官に抜てきされ、コッパ・イタリアおよびスーペルコッパ・イタリアーナのタイトルを獲得したものの、セリエA10連覇を逃し、わずか1年で解任されたピルロ。そんなイタリア人指揮官が2度目の挑戦に選んだのは、昨シーズンにシュペル・リグで躍進を見せたファティ・カラギュムリュクだった。元ユーヴェ指揮官は、新天地にトルコを選択した理由を明かした。

「イタリア国内だけでなく、国外の複数のクラブから多くの接触を受けたが、このクラブの野心が決め手だった。決断は難しくなかった。この冒険は、私のキャリアにおいて理想的な選択肢であるように見えただけに、スタートを切るのが待ち遠しい。私にとって1年間の休養明けからの再開は重要なものだ」

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「私はカルチョが大好きで、トルコリーグなど国外のリーグの動向も常に追ってきた。イタリア人選手(エミリアーノ・ヴィヴィアーノやファビオ・ボリーニら)が所属していたことも、近年このチームを追うきっかけとなった」

現役時代はミランやユヴェントスなどで活躍し、イタリア代表として2006年ドイツ・ワールドカップを制したピルロ。チームの補強にあたっては、自身の人脈を活かしていくつもりだ。

「私は重要なクラブでのプレー経験があり、サッカー界の重要な人脈を持っている。チャンスがあれば、この新たな冒険においても最大限に活かしていきたい。ここトルコにも重要な選手たちがいるし、私自身もトルコ出身の選手とプレーした経験がある」

チームの拠点であるアタテュルク・オリンピヤト・スタドゥは、ピルロがミランに所属していた2005年のチャンピオンズリーグ決勝の舞台。リヴァプールに3-0から追いつかれ、PK戦の末に敗れた因縁の地だ。ミラン側から見ればイスタンブールの“悲劇”の舞台だが、ピルロ監督は意気込みを語っている。

「アタテュルクには嫌な記憶が残っているが、これから何度も良い結果を残せるよう願っている。現役時代は常に優勝を目指してプレーしてきたが、ここではシュペル・リグの上位を目指して良いパフォーマンスを見せたい。私の哲学を浸透させ、勝利を収めるだけでなく、同時に良いプレーも目指したい」

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