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ミラノ・ダービーは1-1ドロー!ミランは無敗維持も首位浮上のチャンスを逃す…

現地時間7日、イタリア・セリエA第12節ではミランとインテルによる「ミラノ・ダービー」が行われた。

今シーズン最初のミラノ・ダービーは、勝点7の差があるとはいえ2位と3位の直接対決。開幕から無敗のミランとしては、直前に終了した試合で勝点で並ぶ首位ナポリが引き分けたため、勝てば単独首位に立つことのできる絶好のチャンス。一方のインテルも上位2チームとの差を縮める絶好機であり、白熱した展開が予想された。

開始早々に昨シーズンまでミランで10番を付けていたチャルハノールと現10番のブラヒム・ディアスが球際でバチバチやり合うなどダービーらしい激しい攻防が繰り広げられる。

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迎えた8分、カウンターを阻止したケシエに対して、ジェコとチャルハノールがすかさずプレスを掛けて奪いに行く。ゴール前でチャルハノールがケシエからボールを奪いかけたところでもつれて倒れると、これがPKの判定に。VARでも判定は覆らず、このPKをチャルハノールが真ん中に決めてインテルが先制する。

思わぬ形で試合が動いたダービーだが、ミランもすぐさま反撃。17分、ペナルティーエリア左からのFKをトナーリが蹴ると、ゴール前でトモリと競ったデ・フライの頭に当たってそのまま決まりオウンゴール。ミランが試合を振り出しに戻した。

目まぐるしく攻守の入れ替わる展開の中、25分にはラウタロ・マルティネスのスルーパスに抜け出したダルミアンに対し、ボールを一瞬見失ったバロ・トゥレが懸命にタックルするもボールには届かず。ダルミアンを倒してしまい、ミランがこの日2度目となるPKを献上してしまう。今度はラウタロ・マルティネスがゴール左へと蹴り込むと、GKタタルシャヌが横っ飛びでセーブし窮地を救った。

どちらも相手に主導権を握らせない一進一退の攻防が続く中、44分にはインナーラップしたバストーニがエリア内左から折り返すと、ファーサイドでフリーとなっていたバレッラが押し込むも、ゴールライン上でバロ・トゥレがクリア。さらに45分には、ペリシッチの左クロスをダルミアンが頭で折り返し、ゴール前でジェコが落としてラウタロが狙い澄ましたシュートを放つもゴール左へとわずかに外れる。

互いに譲らず1-1のまま迎えた後半、ミランはイエローカードを貰っているバロ・トゥレに代えてカルルを投入。

後半も拮抗した展開となる中、先に決定機を作ったのはインテル。56分、ペリシッチの左クロスをファーサイドのチャルハノールがボレーで捉える。軌道上にはジェコとラウタロもいたがいずれも触れず、ゴール左へと外れる。

ミランは59分にB・ディアスとレオンに代えてサレマーカーズとレビッチを投入。さらに71分にはトナーリに代えてベナセルを投入する。

一方のインテルは68分にハムストリングを痛めたバレッラに代えてビダルを投入したのみで、すでに4人を交代したミランに比べてベンチの腰が重い。

72分にはスローインから左サイドを抜けたジェコの折り返しをゴール前に走り込んできたビダルがフリーで押し込む。しかし、これはカルルがブロックし、こぼれ球をビダル自ら押し込むも再びカルルが体を張ってブロックしピンチをしのいだ。

徐々にペースを握り始めたインテルは76分、ジェコとダルミアンを下げてホアキン・コレアとドゥンフリースを投入。84分にクルニッチに代えてバカヨコを投入したミランに対し、インテルはラウタロを下げてアレクシス・サンチェスを投入し勝負に出る。

89分にはミランが決定機を得るも、サレマーカーズのシュートは左のポストを直撃し、こぼれ球をケシエが押し込むもゴール右へ。次の1点を巡って互いに死力を尽くしたが、アディショナルタイムの3分間でも決勝ゴールは生まれず。互いに勝ち点1を分け合う結果となり、ミランは首位浮上のチャンスを逃すこととなった。


■試合結果
ミラン 1-1 インテル

■得点者
ミラン:OG(17分)
インテル:チャルハノール(11分PK)

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