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U-22日本代表はパリ五輪世代だけでなく“OA”も招集。冨樫剛一監督「彼らがいつ次に日本代表に絡めるか…」

U-22日本代表を率いる冨樫剛一監督が19日、メンバー発表会見で意気込みや選手招集の意図を語った。

10月下旬に控えるAFC U-23アジアカップ(アジア杯)ウズベキスタン2022予選。26日にカンボジア、28日に香港との試合がそれぞれJヴィレッジが予定されているが、日本はそれらの試合にU-22代表として臨む。

とはいえ、招集メンバーは2001年以降生まれのパリ五輪がほとんどとなり、清水エスパルスMF松岡大起や湘南ベルマーレMF田中聡らが名を連ねた。冨樫監督は、パリ五輪を見据えてアジアの戦いに臨んでいく狙いを強調している。

「この大会、日本代表はU-22で戦うことになります。そして、(郷家友太らはパリ五輪世代から見て)日本にとってオーバーエイジになりますが、本来であれば彼らの年代の大会になります。(オーバーエイジの選手たちにとって)この先の将来のA代表につながる、またパリ五輪の本大会に向けてより強いチームでアジア戦える。そういう意味でもこの選手たちを選出させていただきました」

指揮官が語った通り、山原怜音、角田涼太朗、郷家友太、松井蓮之の4名はパリ五輪には出場できないが、U-23の大会では本来の中心世代。冨樫監督は、より経験のある選手たちへの期待を口にした。

「もちろん彼らは今のメンバーより2年も3年も色んな経験をしているので、それをまずピッチで思い切り出してほしいということ。それ以外のピッチ外の部分でも、彼らをスカウティングしてきて普段通りの振る舞いをしていただければ、チームにとってもプラスになると思っていました」

日本はこれまで、この大会をU-20で臨んできた歴史がある。しかし、新型コロナウイルスの影響で今年予定されていたはずのU-20ワールドカップなど多くの国際大会が中止となった。

冨樫監督はそういった状況も踏まえて、「この大会に彼らを選ばなければいつ次に日本代表に絡めるかということがなかなか読みづらい。その中で、彼らに国際経験をしてもらうためにはこの大会に何人かを選出することで、その先のA代表に繋がっているんだよということを感じてもらうことが大事」という気持ちも、U-23年代から選手を呼んだ背景にあることを明かしている。

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