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森保一監督、苦しんだオマーン戦に「すべてが思い通りにはならない。それで上手くいくなら全勝している」

日本代表の森保一監督が、オマーン代表戦を振り返った。

ワールドカップ・アジア最終予選を戦う日本代表。勝利すれば2位浮上チャンスを得て、16日に敵地でオマーンとの一戦に望んだ。前半はチャンスを作ることに苦戦したが、後半頭から出場した三笘薫が得意のドリブル突破でチームに勢いをもたらす。そして81分、その三笘のアシストから伊東純也が決勝点を奪い、1-0で勝利。勝ち点を12まで伸ばし、オーストラリア(勝ち点11)をかわして2位に浮上している。

試合後メディア対応に応じた森保監督。シュート2本(枠内0)と苦しんだ前半の内容について「慎重だった」と問われると、以下のように答えている。

以下に続く

「中山(雄太)に関しても三笘に関しても先発起用を考えていて、それは他の選手も同じで、先発に使っていない選手も色々な選択肢を考える中で、他にも先発に考えている選手がいました」

「前半、そんなに悪かったですか? 相手も元気でなかなか難しさがあったと思うんですよね。圧倒できればそれに越したことはないですが、相手がスタートからどう出るか分からないし、ひょっとしたら形を変えてくるかもしれないということを踏まえて、どう我々をケアするか考えないといけない。そこは慎重というか、アグレッシブに選手はやってくれたと思います。すべてが思い通りにはならないと思いますし、それで上手くいくのであれば、我々は全勝していると思います。その中でチャレンジしたり、アグレッシブにいったり、我慢するところは我慢するで、賢くプレーしてくれました。前半の45分があったから、どう仕掛けられるかということがあったと思います」

「三笘が入って一番最初のプレーからぐいぐいゴールに向かうプレーは勢いをもたらしてくれたと思うし、良さを出してくれました。後半から出しましたが、45分持たなくてもいいというくらいの仕掛け方をしてくれた。持っている力を存分に発揮しようということと、勝利に貢献しようとしてくれた姿勢が素晴らしかったですね。中山も先発でもおかしくないパフォーマンス。非常に安定したプレーをしてくれた中で、守備では落ち着いて攻撃を止める、攻撃ではアクセントになる抜け方と配球。今後に関しては、経験を積んでこの最終予選で存在感を発揮してくれている選手が何人もいますので、またポジション争いの部分はニュートラルに見て今後決めていきたいと思います。」

また62分から最前線に入り、抜群の動き出しで攻守においてチームを牽引した古橋亨梧についても言及。大迫勇也と2トップ気味の形となったが、起用について以下のように語っている。

「古橋は所属チームで輝いているポジションということ。セルティックでサイド起用もありましたがトップで結果を出して、前線ならどこでもできるとは思います。トップで背後に抜け出す動き、クロスで視野から消えて得点を決める動き、起点にもなれますし、普段の彼を見て我々のチームに生かそうという理由があります。他にも理由があり、サイドのプレーでもチームで生かせると思いますが、サイドで力を発揮してくれている選手、貢献してくれている選手が出てきているので、そういった兼ね合いでトップ起用が多いです」

「大迫に下がってもらって起点になって収めてもらう動きをしながら、背後に抜け出せれば古橋に狙ってもらおうということで、プレーの要求はしました。ただ両方トップもトップ下もできるので、臨機応変に1人が出れば1人が中盤のケアをするということで工夫してやってくれたと思います」

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