Luciano Spalletti Italy NT 2024Getty Images

ベラルディ離脱でイタリア代表の前線はどうなる?“誰もいなくなった”EURO王者を伊紙分析

サッスオーロに所属するイタリア代表FWドメニコ・ベラルディが負傷したことで、イタリア紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』は5日、ルチアーノ・スパレッティ指揮下のイタリア代表の前線の行方に注目している。

今年6月にドイツで行われるEURO(ユーロ)2024において、大会2連覇を目指すアッズーリ。だがサッスオーロFWベラルディがアキレス腱断裂の重傷を負ったことで、FW陣の再検討を余儀なくされることになった。

以下に続く

そんな中、イタリア紙は「ベラルディのいない攻撃陣に何が起きるのか」の見出しで注目。「アッズーリの招集リストに出入りする負傷者や新星、忘れられた選手」などと綴って分析した。

アッズーリのFW陣について「開幕直後は幻想を抱いたが、再び苦難が訪れ、いくつも疑問が生じている」と述べ、変化を加える必要性を指摘。ベラルディやチーロ・インモービレ、モイーズ・キーンらにに関して「ケガやコンディション低下で失われた、もしくは失われつつある」と綴り、代表から遠ざかったことを伝えた。さらにジャンルカ・スカマッカについても「果たしてどうだろうか」と懸念を示しており、EUROへ向けてイタリア代表のFW候補が1人ずつ姿を消す現状に「アガサ・クリスティーの『そして誰もいなくなった』のようだ」と自虐している。

その上で『ガゼッタ・デロ・スポルト』は、スパレッティが3-4-2-1のシステムへの変更を検討していることを紹介しつつ、FW陣を深堀り。まずはセンターフォワードの筆頭候補にジェノアのマテオ・レテギを挙げた。「少なくともゴールを決めていて状態は良い。現時点で最も納得できるパフォーマンスを示している」との印象を綴ったが、「連携において理想的ではない」と前置きした上で、「ゴールを挙げる典型的な9番。チームがエリア内にクロスや低いボールを入れてチャンスを作るのなら、フィニッシャーとして極めて有効だ」との見解を示した。

一方で、「(スパレッティは)そのポジションによりフィジカル面で“重量感のある”スカマッカを夢見ていた」とも説明。しかしながら「アタランタの選手には長らく覇気が足りず、(ジャン・ピエロ)ガスペリーニからも指摘を受けている」と伝えた。このほか「インモービレはレーダーから遠ざかり、(ロレンツォ)ルッカも飛躍の準備ができていない」と主張。ただ「ラスパドーリはユーティリティープレーヤーとしてリスト入りするはずだ」と予想している。

当確4人は?

さらに、フェデリコ・キエーザについては「当然、議論の余地はない」と強調。「代表ではCFの右や左に動くことができ、ユヴェントスよりも自然なポジションでプレーできる」として当確が濃厚であるとの見方を示した。イタリア紙はそんな現状を踏まえ、レテギ、スカマッカ、ラスパドーリとキエーザが、ベラルディのいないイタリア代表のFW陣において「現在、確実な4人」と結論付けている。

さらに3-4-2-1へ移行した場合、ロレンツォ・ペッレグリーニやダヴィデ・フラッテージ、ニコロ・バレッラらは「全員より前方の1トップの背後において、トップ下または偽トップ下ポジションで起用できる」としている。

広告