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ハーツ指揮官、徐々に出番を増やす小田裕太郎へさらなる期待「ゴールはこれからやって来る」…言語面の成長にも言及

ハーツのスティーヴン・ネイスミス監督は、小田裕太郎の言語面や今後への期待について語った。

今冬の移籍市場でヴィッセル神戸からハーツに加入した小田。ここまで公式戦10試合の出場のみと、多くの出場機会を得られてはいないが、直近のリーグ戦3試合連続で先発出場を果たすなど出番を増やしている。

シーズン途中の加入であり、日本から離れて国外での生活に適応する必要があったものの、徐々にハーツの戦力になりつつある小田について、ネイスミス監督はイギリス『エディンバラ・イブニングニュース』の中で語った。

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「ファーストチームで指揮を執り始める前から知らなかった選手はわずかだった。その中で、オダが本当にインテリジェンスのある選手だということをとてもすぐにわかることができた。彼のポジショニングや動き、ポゼッション外での働き、すべてのものを有していた。プレスに行くタイミングに関しての彼の本能は正しいものだ。そのことをすぐに気づくことができた」

「私が望んでいることに関して、彼はとてもクレバーな選手だ。ボールを受けないためのポジションを取ったりもする。ディフェンダーからしてみれば“何をしようとしているんだ?ポジションを離れようとしているのか?”と考えさせられるはずだ。このチャンスを得られることにつながったそのようなことを彼は自然とやっている。彼はチャンスをつかんだ選手だ」

「世界の反対側や他の大陸から選手を獲得したとき、フィジカル面が問題になる。彼らはスコットランドのフットボールに耐えられるほどに頑丈か?セルティックの日本人選手のように、小田はそれを示してきた。彼がタフかどうかなんて考えたこともない。彼がボールを持ってプレーすることや失った後の彼のリアクションを私はただ気に入っている。おそらく、彼が良いパフォーマンスを見せているのはこれが理由なのかもしれない。仮に彼が示してきたほどに頑丈でなければ、彼は試合中に何度も飛ばされているだろう」

海外に渡った日本人選手の多くが直面する言語面での問題について、ネイスミス監督は現時点での小田の英語レベルを評価した。

「彼には言語を学習するという気持ちもあるし、我々が求めていることを学ぼうとしている。ときどき、彼がどれだけ我々のミーティングを理解しているかについて思うこともある。今後、彼と話をして、言ったことすべてを彼が返してくれることになるだろう。それでも、対戦するチームのことを彼は理解している」

「私の娘は学校でウクライナ人の子供と話をするためにアプリを使っている。彼女は私に“ユウタロウとこれを使えばいい”と言っていた。使ってみたがとても良かった。オダは週に2度や3度の英語のレッスンを受けているし、一生懸命頑張っていて、どんどん良くなっている。我々の話すスピードはそれ以上だが、彼の英語は十分に良いレベルだ」

また、ネイスミス監督は小田になかなか移籍後初ゴールが生まれないことについても言及。その中で、今後への期待を口にした。

「彼との最初の会話で、私は彼に素早くシュートを打つ必要があると言った。それは一番初めの週のトレーニングで、私は彼に映像を見せた。我々はフォワードのプレーに関して継続的に取り組んでいるから、彼のゴールはやってくるだろう。彼とこのことに関してこれ以上の会話をしたことはない」

「たとえタップインでも彼が得点するときが来ることを知っている。彼のゴールへの関与は夏やそれ以降を通じて大きなものになるだろう。それがキーパスやアシスト、ゴールであろうとも、彼はチームに貢献することになる。彼には前方に行き、ペナルティボックスに侵入するための生まれながらの本能がある」

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