Shuto Machino Holstein Kiel 03302024 (C)Getty Images

直近6試合で2G4A!キールで好調の町野修斗、現地誌が分析する要因は「日本人スタッフと気候」?

FW町野修斗は、ブンデスリーガ2部ホルシュタイン・キールで実力を発揮しつつあるようだ。ドイツ誌『キッカー』がその好調の要因を分析している。

現在24歳の町野は、昨夏に湘南ベルマーレからの完全移籍でキールに加入。新天地ではリーグ開幕4試合で2ゴール2アシストと好スタートを切るも昨年9月から今年2月までの間は得点に絡めず、特に昨秋には出場機会も減少していた。

そんな町野だが、ライバルたちの離脱もあったとはいえ、再びスタメンに定着。2月半ばからのリーグ戦6試合では、2ゴール4アシストを記録するなど復調を見せている。そして『キッカー』は、「小さなディテールが大きな効果を生む」と題した記事で、現在の好調の要因を紹介している。

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同誌はその一つとして、クラブが1月にカタール・ワールドカップで日本代表のテクニカルスタッフを務めた佐藤孝大氏をビデオアナリストとして迎えたことを挙げた。その佐藤氏は「副業として同胞のシュウト・マチノのコミュニケーション上のサポート役」も務めており、ドイツという環境への順応において一役を買っているという。

また記事によると、町野が「この数週間でメンタル面でかなり良いフィーリングを得ることができました」と手応えを口にしたとのこと。記者は「ベネディクト・ピッヒラーやフィーテ・アルプの復帰は、日本人選手にとって今はベンチ落ち危機の心配ではなく、さらなるモチベーションに結び付いている」とし、自信をつけている印象を受けたようだ。

記者は続けて、町野がマルセル・ラップ監督やチームメイトたちからの信頼を高めていることにも言及。ラップ監督が「彼はボール扱いが上手いし、最近は相手ボールに対するプレスもインテンシティが非常に高くなっている」と称賛したこと、さらにキャプテンのルイス・ホルトビーが、前節ハンザ・ロストック戦で先制点につながった町野のプレーを絶賛し、日本酒を1升おごる約束をしたことも紹介されている。

記事では、ドイツの秋から冬にかけての寒さにも苦しんでいたとも伝えられる町野。6日の次節ではニュルンベルク戦に臨む2位キールだが、「天気予報では25度に上がると言われる気温も、さらなる追い風となるかもしれない」と気候も町野のさらなる活躍につながる要素と見るようだ。

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