20230415_Makoto Hasebe_Frankfurt(C)Getty Images

「20年以上プロをやってもサッカーはわからない」長谷部誠が語るフランクフルトの苦悩…叶えたい夢は?

フランクフルトに所属する元日本代表の長谷部誠がドイツ誌『シュポルト・ビルト』のインタビューに応じ、チームの不振などについて語った。

3月に選手としてのフランクフルトとの契約を2024年まで延長した長谷部。40歳の誕生日を迎える来年1月18日以降にリーグ戦でピッチに立てば、フィールドプレイヤーにおけるブンデスリーガ歴代最年長出場記録でトップ5にランクインする。しかし、そんな経験豊富な大ベテランでも、チームの現在の不振には理解に苦しむようだ。

今季クラブ史上初のチャンピオンズリーグ出場を経験したフランクフルトは、ブンデスリーガ前半戦は勝ち点31で4位フィニッシュ。だが、後半戦に入ってからの成績は2勝5分け5敗と調子を落とし、ここ8試合は勝ちなしで順位も9位までに後退。チームの現状について問われた長谷部は「様々な要因があるでしょう」と返し、以下のように語った。

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「集中力が足りなかったり、相手により研究されたりとか。おかしく聞こえるかもしれないが、後半戦では前半戦の多くよりか内容的に良い試合を見せていると思います。ただ、今のところそれに値する結果がついてきていません。もう20年以上プロでやっていますけど、未だにサッカーではなぜこうなるのか、分からないときもあります。すべて合理的に説明することはできません」

「前半戦は上手くいきすぎたのか?」との質問に対し、長谷部は「ワールドカップ前までは僕たちのポテンシャルを見せていましたし、中断さえなければおそらく好調を維持できていたでしょう」と返答。「周囲の多くは僕たちがトップ級のチームだと思ったようですが、まだそこまでいけていません。後半戦のこれまでの試合結果に関しては辛いですが、これからも粘り強く取り組むべきだし、必ずそうして見せます。この先、トップ級のチームになりたいのなら、こういった時期を一緒に乗り越えていかなければいけません」と強調した。

■叶えたい夢

また長谷部は、昨夏に加入し、フランクフルトでの活躍でフランス代表のワールドカップメンバー入りを果たしたFWランダル・コロ・ムアニについても言及。ディフェンダーとして練習で同選手をマークするのは楽しいかと聞かれると、「もちろん!」と即答し、「彼のプレーを楽しむ姿勢やスピード感は見ててワクワクしますね。練習で彼のプレーをより早く予測できるようになることは、僕自身にとっても大事であることに気が付きました。彼に立ち向かうことで僕にもまだ学ぶことがあります」と続けている。

なお、長谷部はドイツサッカー連盟(DFB)公認の“B級”指導者ライセンスを取得。インタビューではオリヴァー・グラスナー監督の指導にも触れ、特に攻守切り替えの練習やトレーニングメニューの組み方、スピーチやビデオ分析のタイミングを参考にしていることを明かすと、最後には一選手として叶えたい夢についても聞かれている。

「どんな形であれ、必ずもう一度アイントラハトのためにゴールを決めたいですね。ここでの2得点は6年以上遡りますので」

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