real madrid1(C)Getty Images

元バイエルンMFハビ・マルティネス、レアル・マドリーを語る「欧州最強のマン・Cと殴り合わなかった。それがアンチェロッティの凄さだ」

元バイエルン・ミュンヘンのスペイン人MFハビ・マルティネスが、チャンピオンズリーグ(CL)準決勝で同チームと対戦するレアル・マドリーについて語っている。

バイエルンでは現レアル・マドリー指揮官カルロ・アンチェロッティ監督の指導を受けたことがあり、またマドリー相手にCLで敗退に追いやられた経験もあるハビ・マルティネス。現在カタールSCでプレーする同選手はスペイン『マルカ』とのインタビューに応じ、マドリーの強さについて分析した。

ハビ・マルティネスはまず、CL準々決勝でレアル・マドリーがマンチェスター・シティを破ったことについて言及。マドリーはシティホームでの2ndレグで防戦一方となり、それでもPK戦にこぎ着けて4-2で勝利したが、同選手にとっては驚きの結果ではなかったとのことだ。

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「多くの人々が驚いたのかもしれない。でもマドリーの守備が素晴らしいことは、僕の中ではっきりしていた。カルロは本当にインテリジェンスのある監督なんだ。マンチェスター・シティ戦、少なくともエティハドでの試合では、真っ向からぶつかり合って、どっちが強く殴れるかと張り合っちゃいけない。シティは欧州最高のチームなんだよ」

「シティ相手にハイプレスを仕掛けて後方にスペースを空ければ、彼らは決して打ち破ることのできないチームとなる。そんなことをしても誰も彼らには勝てない」

「だからアンチェロッティは、その知恵と賢さによって後方でブロックをつくるプランを立てた。美しくも、彼のチームが慣れているプレーでもないけれど、それでもカルロはこう言うんだよ。『この対戦はチャンピオンズのベスト8だ。重要なのはチームが準決勝に立つことだ』とね。そして、結局マドリーだったんだ」

ハビ・マルティネスは、レアル・マドリーのチャンピオンズリーグでの勝負強さを「運」ではなく「神秘」と形容する。

「シティ戦、マドリーは信じられないような形で試合をコントロールしていた。サポートは継続的で、シティの両ウィングは突破することができなかった。グアルディオラのチーム相手に、そこを抑えることは必要不可欠だ。マドリーは運が良かったって? 僕はその言葉が適当だとは思えない。僕は、チャンピオンズのマドリーが持つ神秘性だと思っている」

「レアル・マドリーにはそれがあるんだ。彼らには抗う力が、苦しみに耐え抜く力がある。マドリーはとんでもない努力をしていたよ」

ハビ・マルティネスはまた、アンチェロッティ監督の指導方法についても言及。何よりも、自信を与えてくれる指導者であったようだ。

「彼は僕のことを信頼してくれた。自分の可能性や長所を信じさせてくれたんだよ。僕は彼と一緒にいて、戦術的にもずいぶんと進化を果たすことができた。センターバックとしても起用され、自分に足りないものを与えてくれたからね。だけど何より、彼は僕に自信を与えてくれたんだ。自分にある可能性を見せてくれたのさ。本当に感謝しているよ」

「アンチェロッティの練習の時間は短かった? 僕はそう感じなかった。練習時間はほかより短いかもしれないが、それが悪いわけじゃない。僕たちはしっかりと練習に励んでいた。カルロ・アンチェロッティのメソッドを疑うなんて馬鹿げているよ。彼はあの方法で成功をつかんだんだ。仕事をせずに栄光を手にできるわけないじゃないか」

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