Al-Ettifaq(C)Getty Images

スタジアムは”ガラ空き”…サウジリーグに意外な現実か。ヘンダーソンら所属アル・イテファクの試合観客数が1000人以下に

盛り上がりを見せるサウジアラビアリーグの裏には意外な現実もあったようだ。

昨シーズンの冬に"生きるレジェンド"クリスティアーノ・ロナウドのアル・ナスル移籍を皮切りに、今夏にはバロンドーラーのカリム・ベンゼマやブラジル代表のエースであるネイマールなど、ビッグネームが続々と参戦しているサウジアラビア・プロリーグ。

サウジアラビア王室の公共投資ファンドである「PIF」の傘下に4チーム(アル・ヒラル、アル・ナスル、アル・アハリ、アル・イテハド)が入ったことで、移籍市場に9億5438万ユーロ(約1510億8000万円) の投資が行われていた。

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それでも、大規模な投資を含めてリーグが刷新されたにもかかわらず、国民からの関心はまだ追いついていないのかもしれない。

リーグの一クラブであるアル・イテファクは、今夏にリヴァプールのレジェンドMFスティーブン・ジェラード監督が新指揮官に就任。すると、リヴァプールから主将ジョーダン・ヘンダーソンやオランダ代表MFジョルジニオ・ワイナルドゥムらを補強。王室の傘下には入っていないながらも、スター選手を迎え入れていた。

しかし、『ESPN』によると、16日に行われた直近の試合 アブハーバ戦での観客動員数はわずかに976人だったという。

この試合ではヘンダーソンやワイナルドゥムとともに元セルティックFWムサ・デンベレらが先発。3-1でアウェイのアル・イテファクが勝利していた。

観客が1,000人を切ったという衝撃的なニュースだが、アル・イテファクはこれまでの6試合で1万4,000人以上のサポーターの前でプレーしたことがない模様。同クラブの観客数は以下の通り。

第1節 vs アル・ナスル(H)| 13,656人

第2節 vs アル・ハゼム(A)| 1,024人

第3節 vs アル・カリージ(H)| 4,200

第4節 vs アル・ヒラル(A) | 13,656人

第5節 vs ダマック(H) | 2,281人

第6節 vs アブハーバ(A)| 976人

ファンドの傘下にいる2つのクラブとの対戦では観客は1万人を上回っているものの、『Transfermarkt』のデータではアル・イテファクの今季の平均観客動員数は6,804人。昨季の5,200人から微増に留まっているとのことだ。

スター選手が複数いながらも、アル・イテファクは、今季リーグで7番目(18チーム中)の平均観客動員数と苦しい現実があることが明らかに。この夏の市場をきっかけに、収容人数2万6000人とされるホームスタジアムが満員となる日はくるのだろうか。

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