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Jリーグ・村井満チェアマン「多くのクラブが沖縄キャンプを想定」コロナ禍での始動に対策徹底喚起

Jリーグは11日、第1回実行委員会後のメディアブリーフィングを実施した。

新年初めの実行委員会では、2020年から続く新型コロナウイルスの感染拡大防止対策や、サガン鳥栖と東京ヴェルディで見られたパワーハラスメントなどコンプライアンスに関する問題を議論。改めてJリーグ内で目線合わせを行ったことが伝えられた。

また、オミクロン株の流行が続く中で多くのクラブが予定している沖縄県でのキャンプについても語られたとのこと。Jリーグの村井満チェアマンが説明した。

以下に続く

「沖縄では大変な感染拡大が見られるわけですが、多くのクラブが沖縄キャンプを想定しております。医療機関や保健所等々が濃厚接触の特定・定義ができない状況も想定されております。我々としては昨年、厚生労働省が示す濃厚接触の定義に加えて、判定が出ない場合には我々独自の一段厳しいルールを課して濃厚接触の疑いの定義をしています」

具体的には厚生労働省における濃厚接触の定義は『1メートル以内で連続して15分間』のマスクなし会話があった場合となっているが、Jリーグでは『2メートル以内で24時間中に合計して15分間』という基準を設定している。

村井チェアマンは「こうしたJリーグの運用を全クラブ徹底していくことと、場合によってはオンサイト検査で即時抗原・血清検査での割り出しをしてきたわけですが、こうした体制をしっかり整えてキャンプに臨んでいこうというような話をしております」と、キャンプに向けて各クラブに警戒を呼び掛けたことを強調している。

一方、クラブ側の対応についてはJリーグで一律の指定は設けないようだ。

「キャンプにおける留意点はすでにガイドラインに記述がございますので、前提としてはクラブはそうした内容を遵守するということですが、本年度に関しては個々内容に関してはクラブに委ねている部分が大きいです。特にお客様に公開とするか非公開とするか、もしくは中止するか実施するか。この辺りは時期によるもの、沖縄の中でも地域によるもの、宿泊施設によるもの、様々な要素が微妙に違いますので、一律で我々が決めるということは行っていません」

とはいえ「マーケティングやファンサービスを第一に考えるよりはまずしっかり感染対策をやりながら身体づくりを優先するということを検討しているクラブが多いと聞いております」とも明かした村井チェアマン。2022シーズンは都道府県庁等の指示に従いながらも「(収容数)100%のお客様をお迎えできる状態」に整えることを目指しているとも語ったが、まずはキャンプから厳格な行動が求められることになりそうだ。

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