2019-08-20-fink(C)J.LEAGUE

神戸のフィンク監督が語るJリーグのレベルの高さの証拠…来季の目標は「トップ3」

ヴィッセル神戸率いるドイツ人指揮官のトルステン・フィンク監督は、母国メディア『t-online.de』のインタビューに応じ、そのなかでJリーグのレベルを高く評価。アジアに向かう欧州の選手などについても話している。

今年6月に神戸指揮官に就任した現在52歳のフィンク監督は、第15節FC東京戦(1-0)から現在まで神戸でのリーグ戦における成績は7勝3分け6敗。就任当時は13位に位置していたチームは一時は9位に浮上したが、第30節消化時点は勝ち点38の10位となっている。

フィンク監督はそんな現状について、「最初から今年は残留を目指すことになると決まっていたし、今は来シーズンに向けての準備も進めているところだ」と言及。また、「今年はもう一つの目標を残している。天皇杯の優勝だ。準決勝に勝ち上がっているので、期待は大きい」と明かすと、「それによってアジアのチャンピオンズリーグへの出場権を得られる」とも指摘し、「もちろん1部には必ず残りたいし、今年は1桁の最終順位を手にしたいと考えている。来年の目標はトップ3だ」と今後に向けた意気込みを語っている。

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来日してから約5カ月間の同監督はJリーグのレベルに関しては次のような印象を受けている。

「試合展開はとてもスピーディーだ。選手は戦術面、技術面において非常に良い教育を受けている。最初は余裕で一緒になってプレーできると思うかもしれないが、そんなことはない。各チームは攻撃的で前方へとプレーし、どのチームでも相手が何処だろうと勝つ可能性があるので最高に楽しい。最近、下から2番目のサガン鳥栖というチームが首位のFC東京に2-1で勝っている。非常に均等で、それはリーグ全体のレベルが本当に高いことを証明する」

一方、スター選手の獲得について以前、「ここでリラックスしながらお金を稼ぎたいと思っている選手を求めていない」といった考えを述べた同監督だが、今回のインタビューでは金銭目的で日本に移籍する選手とそうではない選手を見分ける必要性にも触れた。

「これはアジアサッカーが直面する根本的な問題だ。(現ボルシア・ドルトムントの)アクセル・ヴィツェルも当時、競技面の成長のために中国に行ったわけではないだろう。彼はそれに気が付いたけれどね。もちろん、特に現役キャリアがそろそろ終わるという選手たちに関しては、金銭の状況を考慮して、それと引き換えにより低い生活水準を我慢するのは間違っているわけではない。だが、日本は別。生活水準がとても高く、競技面でもたくさん成し遂げられるものが存在する」

ドイツ人指揮官は「それでもいつも代理人たちからメッセージを受けて『こういう選手がいるが…』と話しかけられている」と代理人からの売り込みを受けていることを示唆。「だが、年齢は高くても、まだ上を目指していて、新しい挑戦に興味を持つ選手たちも十分いる。我々が求めているのはそういった選手たちだよ」と今後のスター選手を獲得する際の留意点を挙げた。

元スペイン代表MFのアンドレス・イニエスタやFWダビド・ビジャ、元ドイツ代表FWのルーカス・ポドルスキや現役ベルギー代表DFのトーマス・フェルマーレンらが所属する神戸。フィンク監督が来シーズンにあたって掲げる「トップ3」の目標を達成するにあたって、クラブは今後どのようにチーム作りに取り組むのか、注目が集まる。

ちなみに家族がドイツに住むフィンク監督だが、「妻も子供を連れてここに引っ越したがっているけど、我々はこれに関して慎重でいなければね。監督としてはどのくらいの時間を一つの場所に過ごすのか分からないのでね(笑)」としばらくは単身赴任生活が続く模様。「子供たちももう4回も引っ越しているので、『取りあえずドイツに残って欲しい』と話している。もう少し待って、1月にはここでの状況を見てもう一度考えたい」とこの先家族とともの神戸生活を送る可能性を示唆した。

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