森保ジャパン、初戦チリに完敗。 “足かせ”となったいくつかの新しいトライ

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©Getty Images

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柴崎岳とコパ・アメリカ出場国の代表選手

コパ・アメリカ2019グループC第1節でチリと対戦した日本代表は、大会2連覇中の王者に0-4と大敗した。相手の強度の差、試合巧者ぶりにやられた形だったが、それは決定力の差や東京五輪世代が中心となるチームの経験不足だけが原因だったのか?【取材・文=飯尾篤史】

■ぶっつけ本番となる4-2-3-1の導入

 呼ぶことのできた選手の顔ぶれを見て、布陣を決めた――。そこに森保一監督の苦悩がにじみ出ていた。

 東京五輪世代であるU-22日本代表は、これまで3-4-2-1を主戦システムにして活動してきた。立ち上げ直後の2018年1月のU-23アジア選手権も、18年8月のアジア大会も、指揮官がサンフレッチェ広島時代に重用したこの可変システムで戦い、戦術理解を深めてきた。

 ところが、22歳以下の選手たちを中心に参加しているコパ・アメリカのチリ戦では、ぶっつけ本番となる4-2-3-1が導入された。

 なぜ、慣れ親しんだシステムで戦わなかったのか――。

 0-4で大敗したあと指揮官に訊ねると、こんな答えが返ってきた。

「東京五輪世代のチームは3-4-3をベースに活動してきましたが、原理原則は変わらないということで、A代表の形でプレーしてもらいました。もうひとつの理由として、今回招集した選手を見たとき、この形で戦うということで、選手にはトライしてもらいました」

 たしかに、コパ・アメリカはクラブに選手の派遣義務がないから、A代表の選手を招集できないばかりか、22歳以下の選手も自由に呼べなかった。そのため、右ウイングバックを本職とする選手が今大会のメンバーにはいない。手元にいるメンツを見れば、4-4-2や4-2-3-1がしっくりきた、ということだろう。

 だが、それでも……、と思わずにはいられない。サガン鳥栖で右サイドバックを務める原輝綺は右ウイングバックをこなすことが可能だし、大分トリニータで3バックの右に入る岩田智輝は17年12月のタイ遠征で3-4-2-1の右ウイングバックを務めているのだ。

 東京五輪を約1年後に控えたこのタイミングでコパ・アメリカに参加できたのは、世界における現在地を知るという点で、これ以上にない機会。4-3-3の相手への対応策だったのかもしれないが、これまで積み上げてきたものを、チリに思い切りぶつけてもらいたかった。

 しかも、今回はオーバーエイジの5人(岡崎慎司、中島翔哉、柴崎岳、植田直通、川島永嗣)を呼んでいるのだ。ベースとなる3-4-2-1の要所、要所に彼らを組み込んでこそ、融合のテストになるはずだったのだが……。

■本気の南米勢と戦える貴重な機会だからこそ

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「フォーメーションもメンバーも変わり、難しい部分がありました。昨日もどうやって守備をするかだったり、戦術的な細かいところを選手同士で話し合って準備して、臨んだつもりだったんですけど」

 そう語ったのは、センターバックの冨安健洋である。準備時間が少ないからトレーニングで細部まで詰められなかったのか、選手たちの自主性を促したのか……。いずれにしても、チリは付け焼き刃で渡り合える相手ではなかった。

 チリは迫力のあるサイド攻撃を仕掛けてきたが、そんな相手にこそ3-4-2-1がハマったのではないか。5-4-1に変化させてブロックを敷き、粘り強く守ってから1トップの前田大然のスピードを生かしたカウンターで勝機をうかがう。展開次第ではボールを保持して攻め込み、前線のコンビネーションでチャンスを作る――3-4-2-1の完成度を測る打って付けの機会だっただけに、かえすがえすもったいない。

 その前田をチリ戦では右サイドハーフに置いたが、これもぶっつけ本番だった。

 前田の右サイド起用に関して指揮官は、「相手チームのサイド攻撃が優れているので、良い守備からカウンターを出したい、という狙いだった」と明かした。

 チリの左サイドバックのジャン・ボーセジュールは元ウインガーで、攻撃力が武器。そこに前田をぶつけてマークさせ、ボールを奪ったら前田のスピードを生かして裏を突く――そうしたプランは理解できる。

 だが、「けっこう呼んでいたんですけど、来ない場面が何回もあった。もっと出してほしかった」と前田が振り返ったように、残念ながらチームとして前田を生かすことを共有しているようには見えなかった。

 チリ戦を終え、選手それぞれが財産というべき経験を積んだのは間違いない。

「ペナルティエリア内で、ここぞ、というときの勢いを感じた。日本では感じられないものだった」(原輝綺)

「何もできなかった0-4ではないので、手応えもある」(大迫敬介)

「寄せの速さや迫力などは、これぞ南米というのを感じた」(杉岡大暉)

 だが、チームとしてどこまで有意義だったのかは、疑問が残る。

 チリ戦の前日会見で、森保監督は「初戦で今持っている力をすべて出せるようにしつつ、2戦目、3戦目と修正しながらやっていきたいと思っている」と語っていたが、いくつかの新しいトライが“足かせ”となり、持てる力を出せなかったという印象だ。

 U-22日本代表は年内に2度の海外遠征と国内での親善試合を行なう予定だ。さまざまなテストはそこで行なえばいい。本気の南米勢と戦えるコパ・アメリカの舞台。ウルグアイ戦、エクアドル戦は持てる力のすべてを最も発揮しやすい状態でゲームに臨んでもらいたい。

取材・文=飯尾篤史

【コパ・アメリカ日本代表日程(日本時間)】※全試合DAZN独占配信
グループC第1節:6月18日(火)8:00~ 0-4 チリ
グループC第2節:6月21日(金)8:00~ vsウルグアイ
グループC第3節:6月25日(火)8:00~ vsエクアドル

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柴崎岳とコパ・アメリカ出場国の代表選手

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「※」は提携サイト『 Sporting News 』の提供記事です

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