名古屋vs鳥栖の残留争い直接対決は痛み分け…鳥栖、金崎が痛恨のPK失敗

明治安田生命J1リーグは23日に第32節が行われ、豊田スタジアムでは名古屋グランパスとサガン鳥栖が対戦した。

マッシモ・フィッカデンティ監督体制で初の勝利を前節に飾った12位・名古屋（勝ち点36）が、3試合ぶりの白星で同じく前節に状況を好転させた14位・鳥栖（勝ち点35）をホームに迎えた直接対決。フィッカデンティ監督にとっては古巣対戦となっている。

互いに、勝てば他試合の結果次第で残留を確定させることができる一戦。名古屋はMFジョアン・シミッチやFWガブリエル・シャビエルをベンチに置き、FW前田直輝やMFエドゥアルド・ネットらを先発させる。対する鳥栖はFW豊田陽平やMFイサック・クエンカらを送り出した。

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試合は立ち上がりから名古屋が優勢に進行。早いタイミングでターゲットのジョーにボールを当てて攻撃を展開していく。

それでも11分、右サイド高い位置でボールを持った原輝綺がドリブルでボックス右に侵攻すると、チェックをかけた和泉竜司が後ろから倒される。これはPKの判定となり、そのプレーで右足首付近を痛めた様子の原は小林祐三との交代を強いられることに。なお、和泉は4枚目の累積警告で次戦出場停止となる。

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しかし、直後のPKでキッカーの金崎夢生が放ったシュートは左に外れる。鳥栖は先制点を逃すこととなった。

窮地を脱した名古屋には28分にチャンスが訪れる。エドゥアルド・ネットとのワンツーでプレッシャーをなくした吉田豊が左サイド浅い位置からクロスを供給。すると、ボックス内でフリーになったジョーが頭で合わせるが枠を左に外れる。

後半に入ると鳥栖がサイド攻撃を起点として攻め込むシーンも目立たせ始める。右CKから原川力がクロスを蹴り込むと、ボールは中央で構えていた豊田が肩に。しかし、これはバーに阻まれる。

さらに61分にはボックス手前で縦パスを受けた金崎がヒールでフリックしてボックス内にボールを供給し、反応した原川がシュート。至近距離でのシュートはGKランゲラックのスーパーセーブに阻まれたが、鳥栖の時間が続く。

直後、流れを変えたい名古屋は立て続けに2枚を入れ替え。長谷川アーリアジャスールに代えて赤﨑秀平、E・ネットに代えてシミッチを送り込む。それでも状況を変えられずにいると、68分にも前田に代えてG・シャビエルを投入して3枚のカードすべてを使い切る。

結局、互いにネットを揺らすことがないまま試合終了の笛。痛み分けの結果に終わり、互いに残留を確定させることはできなかった。

■試合結果
名古屋グランパス 0-0 サガン鳥栖

■得点者
名古屋：なし
鳥栖：なし