各クラブの補強から見るJ1勢力図。王者・川崎Fの対抗馬になるのは?【2019シーズンJ1展望】

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2019シーズンの明治安田生命J1リーグが2月22日に開幕する。昨季は新時代の突入を予感させる1年だった。川崎フロンターレが、王者の底力を見せつけて史上5クラブ目の連覇を達成。さらに、アンドレス・イニエスタ、フェルナンド・トーレスといった世界的プレーヤーが海を渡り、Jリーグでの挑戦を選択。大きな盛り上がりを見せた。今季も各クラブが積極補強を行い、昨季以上に混戦が予想されるJ1。3連覇を目論む王者・川崎Fに待ったをかけるのはどのクラブなのか。各クラブの“補強具合”から今季のJ1を展望する。【文=原山裕平】

■王者・川崎Fの対抗馬はやはり…

 「打倒・川崎フロンターレ」

2019シーズンのJ1のテーマは、この一点に集約されるのではないか。

リーグ2連覇中の王者の独走を、他チームがいかに食い止めるのか。王者と挑戦者の構図は、長き渡るシーズンにおける不変の焦点となるはずだ。

もっともディフェンディングチャンピオンは、盤石の態勢を整えている。2月16日に行われたFUJI XEROX SUPER CUP 2019(ゼロックス杯)では、天皇杯覇者の浦和レッズに1-0と勝利。多くの時間帯でボールを支配し、相手に打たれたシュートはわずかに1本。スコアは1点差ながら、攻守両面において相手を圧倒する戦いを示した。

なかでも圧巻のパフォーマンスを見せたのは新戦力のレアンドロ・ダミアンだ。元セレソンの肩書を持つ長身ストライカーは、試合を決めるゴールを奪っただけでなく、前線からの献身的なプレスでも貢献。利己的ではなくチームプレーに徹することができる生真面目さを示しており、川崎Fの組織的なスタイルに速やかにフィットしそうなタレントであることを証明した。L・ダミアンだけでなく、各ポジションに補強を実現した川崎Fが、今季も優勝争いの牽引車となることは間違いないだろう。

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その川崎Fの対抗馬となりそうなのが、浦和だ。ゼロックス杯では完敗に終わったものの、2年目を迎えるオズワルド・オリヴェイラ監督のもとで、組織のさらなる熟成が期待できるからだ。また杉本健勇、山中亮輔ら日本代表クラスのタレントを迎え入れ、戦力アップにも成功。今季最初の公式戦ではチーム作りの遅れを露呈したとはいえ、シーズンが進むにつれ、状態を上げていくだろう。

戦力補強の観点では、今オフの主役となったのはヴィッセル神戸だった。スペイン代表最多得点記録保持者であるダビド・ビジャの獲得に成功したのをはじめ、山口蛍、西大伍ら日本人の実力者も迎え入れた。すでにアンドレス・イニエスタ、ルーカス・ポドルスキとワールドクラスが在籍するチームは、Jリーグ史上でも屈指のタレント集団となった。

この豪華な戦力を、スペイン出身の知将、フアン・マヌエル・リージョ監督がいかにしてまとめ上げるのか。守備面にやや不安を抱くものの、スペイン仕込みのポゼッションスタイルが機能すれば、今季の主役に上り詰めたとしてもおかしくはない。

■優勝戦線をかき乱すダークホースは?

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今季のJリーグにおけるもう一つのポイントは、外国籍選手枠の拡大だろう。川崎F、神戸以外にも、各チームは多くの“助っ人”を迎え入れている。

なかでも精力的なのがサガン鳥栖だ。新監督にスペイン人のルイス・カレーラスを迎えたチームは、バルサ育ちのMFイサック・クエンカをはじめ、クロアチアから2人のDF、ニノ・ガロヴィッチとカルロ・ブルシッチを補強。すでにフェルナンド・トーレス、ビクトル・イバルボと強力なタレントを備えているなかで、まさに多国籍軍団と呼べる陣容を手にしている。

もちろん、すべての選手がJリーグのスタイルや環境にフィットできるかは不透明な部分もあるが、彼らが額面通りの力を発揮できれば、優勝戦線をかき乱すダークホースになれる可能性も秘めている。

また、米本拓司、千葉和彦、吉田豊ら国内の実力者を迎え入れた名古屋グランパスも面白い存在となりそうだ。都倉賢、三好康児が抜けたものの、鈴木武蔵、岩崎悠人、アンデルソン・ロペスらを獲得し、前線の戦力を拡充させた北海道コンサドーレ札幌も、昨季以上の快進撃を実現できるだけのポテンシャルを秘めているだろう。

■鹿島、C大阪、横浜FMは主力が挙って移籍

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一方、サンフレッチェ広島、鹿島アントラーズ、FC東京の昨季の上位陣は、静かなシーズンオフを過ごした。既存の戦力でも十分に戦える見立てがあるだろうし、若手の台頭への期待もあるだろう。しかし他の優勝候補が戦力アップに向けて動くなかで、大きな変化は見られない。とりわけ昌子源、西大伍が移籍し、小笠原満男が引退した鹿島は、ACLに参戦することを踏まえれば、戦力面に心許ない印象を与えている。

伊藤翔、ウーゴ・ヴィエイラ、山中亮輔と昨季の攻撃を支えたタレントが抜けた横浜F・マリノスも不安が付きまとう。エジガル・ジュニオら新外国籍選手が機能しないようだと、苦戦を強いられるかもしれない。昨季9位のガンバ大阪、11位のベガルタ仙台、16位のジュビロ磐田も少数精鋭の補強に留まり、大幅な上積みを実現できなかった。

清水エスパルスは、川崎Fの優勝に貢献したエウシーニョの獲得がヒットだろう。エースのドウグラスが不整脈で離脱したのは痛手だが、北川航也ら成長著しい若手が今季の躍進のカギを握る。

セレッソ大阪は杉本、山口ら主力が抜けたものの、都倉賢、藤田直之らを補い、戦力を維持した。東京ヴェルディで安定した戦いを実現したミゲル・アンヘル・ロティーナ監督の手腕が、最大のポイントとなる。湘南ベルマーレは外国籍選手を積極的に補強し、武富孝介、中川寛斗とかつて所属した選手を再び獲得。湘南スタイルをさらに高められる選手層を手にしている。

昇格組の2チームの戦いも、今季の注目ポイントだ。昨季のJ2を制した松本山雅FCは堅守が備わる一方で、攻撃面が課題となる。レアンドロ・ペレイラ、町田也真人ら新たな攻撃陣のパフォーマンスが残留のカギを握るだろう

大分トリニータは昨季のJ2で最多得点(76)を記録した攻撃力が売り。レノファ山口FCで22ゴールを挙げたオナイウ阿道、モンテディオ山形で12ゴールを記録した小林成豪ら、昨季のJ2で活躍した選手を次々に獲得し、攻撃スタイルをさらに高める姿勢を示している。

4年目を迎える片野坂知宏監督のスタイルはすでに浸透しているだけに、新戦力が上手く融合できれば、大躍進の可能性も秘めている。

文=原山裕平

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