Erling Haaland

ハーランドの変貌を身近で見た元同僚、当時の衝撃を振り返る「別の動物になったかのよう」

ボルシア・ドルトムントのノルウェー代表FWアーリング・ハーランドは、モルデ時代の最初は周りから必ずしもさほど期待されていなかったようだ。今年1月にモルデからフランスのトゥールーズに移籍した元同僚のノルウェー人DFルーベン・ガブリエルセンが明かした。

今冬にレッドブル・ザルツブルクからドルトムントに移籍し、新天地では公式戦11試合で12ゴールを記録するなど衝撃的なスタートを切っていたハーランド。“ノルウェーの怪物”と呼ばれ、各主要リーグが中断となっているにも関わらずレアル・マドリー行きなどさらなるステップアップが騒がれ続けている。だが、そんな同選手でもプロデビューを果たした母国のモルデで、チームメイトの信頼を勝ち取るまで時間が必要だったようだ。

2014年~今年1月までモルデに所属し、キャプテンを務めていた現在28歳のガブリエルセンも、最初はその才能には懐疑的だった。『Get French Football News』のインタビューで2018年の夏を次のように振り返った。

以下に続く

「ハーランドに関しては、ノルウェーで一緒にプレーしたころ、とある試合(ブラン戦)に向けて1週間ほど練習でまったく点を取れなくて、彼をみんなでコケにしたんだ。それから彼がスタメン出場すると聞いて『無理だよ…どうやって彼とプレーするんだ!?』と思ったね。そうしたら彼は50分間で4ゴールを決めた。それから爆発したんだ。彼がそのとき得た教訓は、苦境に置かれたらもっとハードに取り組めばいい、ということだったと思う。彼ら(若手たち)はそうするチャンスをつかむべきだよ」

今は194センチと長身を誇るハーランドだが、加入当時の16歳の姿はさほど印象的ではなかったようだ。

「彼がクラブにやって来たころ、小柄な少年だったし、正直それほど上手くもなかった。僕は彼を見て『ノルウェーならプレーできるかもね』と考えていた。すると彼は体調を崩して負傷で離脱して、しばらくの間彼に会わなかったんだが、めっちゃデカくなって戻って来てね。とてつもなくデカくなってた!別の動物になったかのように!」

「練習で誰も手が付けられなくなった…。僕らは笑って、自分も『誰だコイツは?』とびっくりしていたよ。今もテレビでチャンピオンズリーグでゴールを決めているのを見ると、笑いが止まらないさ。そして、相手DFを懲らしめているのを見てもただただ笑ってしまうんだ。僕もそういう目に合ったからね!」

今年2月11日に行われたチャンピオンズリーグ・ラウンド16セカンドレグのパリ・サンジェルマン(PSG)対ドルトムントは2-0でPSGが勝利しドルトムントの敗退が決まった。ガブリエルセンは、ネイマールを始めとするPSGの数選手が第1戦でハーランドが披露した自身のゴールパフォーマンスの“ヨガポーズ”を真似したことについて、以下のような見方も述べている。

「あれは(彼を)リスペクトするようになったからだと思うよ。それほど彼が恐ろしかったからだ!あんなことを試合後にするのは、ちょっとしたリスペクトの示し方。『君のことを知っていて、君を見て、リスペクトしているが、君は敗退した』と伝えたのさ。17~18歳の若手をからかうのは、リスペクトしているからだ。彼らは彼がどれほどグレイトな選手か知っているんだと思う」

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