Robert Lewandowski Barcelona ValenciaGetty

チャビ退任撤回のバルセロナ、バレンシア戦で魂の逆転勝利!レヴァンドフスキがハットでスコアをひっくり返す

29日のラ・リーガ第33節、バルセロナはホームでのバレンシア戦を4-2で制した。

前節クラシコの敗戦でラ・リーガ優勝の可能性がほぼ消滅し、その後チャビ監督の退任撤回が発表されたバルセロナ。今季残されている目標は4位以内のチャンピオンズリーグ出場権獲得、そして500〜800万ユーロを手にできるスペイン・スーパーカップ出場が可能となる2位以内の確保である。

チャビ監督はGKテア・シュテーゲン、DFクンデ、アラウホ、クバルシ、カンセロ、MFクリステンセン、フェルミン、ギュンドアン、FWラミン・ヤマル、レヴァンドフスキ、ハフィーニャを先発で起用している。

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予想通りバルセロナがボールを保持し、バレンシアが堅守速攻で応戦する試合は、前半から激しく動いた。まず22分、バルセロナが先にスコアを動かす。左サイド、ハフィーニャの送ったクロスから、ペナルティーエリア内に飛び込んでいたフェルミンが、頭を完璧なタイミングで振った巧みなヘディングシュートでネットを揺らした。

だがバレンシアも反撃に出た。26分、ピーターのスルーパスからウーゴ・ドゥロが最終ラインを突破。不用意に飛び出したT・シュテーゲンがボールを処理し切れず、バレンシアの9番がそのまま無人のゴールにシュートを沈めた。バラハ監督のチームはさらに40分、ピーターがペナルティーエリア内でアラウホのファウルを誘発してPKを獲得。キッカーのぺペルが冷静に逆転弾を決めている。

スコアをひっくり返されたバルセロナだが、前半アディショナルタイムには数的優位に立った。ラミン・ヤマルがDFラインを突破すると、飛び出したGKママルダシュビリのペナルティーエリア外でのハンドを誘発。VAR介入の結果、バレンシア守護神は一発退場となっている。

後半、バルセロナは10人となったバレンシアを一方的に攻め立て、49分には同点弾を決める。ギュンドアンの左CKからニアサイドのレヴァンドフスキがヘディングシュートでネットを揺らした。

その後も攻勢を仕掛けたバルセロナだが、バレンシアの堅守を前に3点目が遠い。チャビ監督はペドリ、ジョアン・フェリックス、フェランらを投入していくが、2-2のまま試合は80分に突入した。

そして82分、バルセロナの執念がついに実った。ゴールの方法は、再び左CK。決めたのも、再びレヴァンドフスキだった。ギュンドアンが蹴ったクロスにゴール中央のアラウホが頭で合わせ、浮かび上がったボールをポーランド代表FWも頭を使って枠内に押し込んでいる。

ついにスコアをひっくり返したバルセロナは、さらに93分にとどめとなるゴールを決めた。得点者は、三度レヴァンドフスキだ! ペナルティーエリア手前左からの直接フリーキック、バルセロナのエースが右足で叩いたボールは、壁を越えて枠内左上隅に決まっている。レヴァンドフスキはこれがラ・リーガ16得点目。

バルセロナはバレンシアに2点差をつけたまま試合終了のホイッスルを迎え、勝ち点3を獲得。ジローナに勝ち点2差をつけて、今節も2位を維持した。

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