Alex BaenaGetty Images

今季ラ・リーガで12アシスト!ビジャレアルMFバエナ「バルサは世界最高のチーム。移籍望まない人間いない」「僕がほしければ違約金払って」

ビジャレアルMFアレックス・バエナが、バルセロナ移籍について前向きな言葉を口にしている。

28日のラ・リーガ第33節、本拠地エル・マドリガルでのラージョ・バジェカーノ戦で3-0の完勝を収めたビジャレアル。バエナはこの試合で圧巻のパフォーマンスを披露している。

22歳のスペイン代表MFは、スピードに乗っても精度が落ちないそのパス能力を全開に引き出した。絶妙なスルーパスからFWスルロットの2ゴールを導いたほか(スルロットは今季ラ・リーガ17ゴールで得点ランク2位FWベリンガムに並んだ。1位はジローナFWドフビクの19得点)、CKからDFモスケラのヘディング弾もアシスト。終盤にはMFモラレスの絶好機もスルーパスで演出し、2人連続股抜きの離れ業からさらなる高精度スルーパスを出して、ペドラサのチャンスも導いた。バエナは今季のアシスト数を12に伸ばして、ラ・リーガのアシストランクの首位を快走している。

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この強烈な活躍によって、再び話題となっているのがバルセロナへの移籍の可能性だ。スペイン『ムンド・デポルティボ』は2023年9月に、バルセロナのチャビ・エルナンデス監督にとって、バエナがお気に入りの選手であることを報じていた。

ラージョ戦後、スペイン『カデナ・セール』とのインタビューに応じたバエナは、その可能性についても言及。チャビ監督が今季限りでの退任を撤回して、来季も指揮を執ることが決まったバルセロナでのプレーについて、「望まない人間がいるかい?」と話している。

「バルサでのプレーを望まない人間がいるかい? バルサでのプレーは選手として描ける最大の夢の一つだ。バルサは世界最高のチームなんだからね」

「ただ自分は人生のクラブ、ビジャレアルにいるんだ。ここはすべてをスタートさせた場所であり、何年もいられることを願っているよ」

バエナとビジャレアルの契約は2028年までで、契約解除金は6000万ユーロに設定されている。バエナは自身の獲得を望むクラブは、その解除金を支払う必要があるとも語った。

「僕がほしいならば、移籍金を支払う必要がある」

「バルサからオファーを受けているか? 僕には何も届いていない。僕たちはシーズンを終えることに集中している。その後、できるならばEUROに出場することにね。その後のことはあとで分かるだろう。でも、バルサでのプレーを望まない人間がどこにいるんだい?」

バエナはまた、レアル・マドリーMFバルベルデとの間に生じた問題についても言及。2023年4月、バルベルデはバエナが試合中に容認できない暴言を吐いたとして、サンティアゴ・ベルナベウの地下駐車場で同選手のことを待ち受けて、顔面を殴打するなど暴行を加えたと報じられた。バエナは被害届を提出したものの、映像と証言の内容が食い違っているとして、最終的に訴えは棄却されている。

「バルベルデとはその後、話をしていない。あの数カ月間はとても辛いもので、人生にもフットボールにも僕の家族にも影響を与えることになった。ただ、僕たちはあっち(レアル・マドリーの周囲)のメディアのこともクラブのことも知っている。苦しかったけれど、あれはすでに過去のことだ」

「あの出来事については虚偽の情報が話題となっていた。最も心を痛めたのは、SNSで家族が辛い目にあったことだ。僕はバルベルデと再会しても、プロフェッショナルとして戦うようにしている。それでいいじゃないか」

なおバルセロナの現在の財政事情だと、バエナの解除金6000万ユーロを支払うのは現実的ではなさそうだ。

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