villarreal(C)Getty Images

攻撃牽引の久保建英が1点返すきっかけとなるも…レアル・ソシエダ、ビジャレアルに1-3敗戦

23日のラ・リーガ第26節、レアル・ソシエダは本拠地レアレ・アレナでのビジャレアル戦を1-3で落とした。MF久保建英は先発フル出場を果たしている。

前節マジョルカ戦では先制を許しながらも久保、ミケル・メリーノのゴールで逆転し、公式戦6試合ぶりの勝利を飾ったソシエダ。27日にはコパ・デル・レイ準決勝セカンドレグ、レアレ・アレナでのマジョルカ戦を控える同チームだが、イマノル監督は負傷者も続出している状況で、このビジャレアル戦では久保含めて多数の主力を起用している。スタメンはGKレミーロ、DFトラオレ、ル・ノルマン、パチェコ、ガラン、MFスビメンディ、ブライス・メンデス、ザハリャン、FW久保建英、アンドレ・シウバ、バレネチェア。

前半、オヤルサバルら5人の負傷離脱者いるソシエダは、7分に6人目の怪我人が……。バレネチェアがプレー続行不可能となり、イマノル監督はオラサガスティを投入している。

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いきなり新たな負傷者を抱えた立ち上がり、ソシエダは14分にブライス・メンデスが決定機を迎えるも、シュートはゴールラインを割る前にコクランのクリアに遭う。そして、17分には逆に失点。ビジャレアルはCKから、ファーでフリーとなっていたコメサーニャがGKレミーロを破っている。

ビハインドを負ったソシエダを引っ張ったのは、やはり久保。あまり良い思い出のない古巣ビジャレアルを相手に、右サイドから積極的に仕掛けて相手DF陣をきりきり舞いさせた。だがペナルティーエリア内右から積極的に放っていくシュートは、GKヨルゲンセンに弾かれるなどゴールとならず。ビジャレアルDF陣は久保がボールを持つ度に最大限警戒するようになり、日本人MFは徐々にプレーの自由を失っていった。

同点弾を決められず、0-1のまま試合を折り返したソシエダ。前半終了間際にはトラオレまで負傷し、イマノル監督はハーフタイムにアランブルを出場させている。

迎えた後半、47分にもう一度スコアが動く。動かしたのはまたもビジャレアル、決めたのはまたもコメサーニャだった。パチェコのパスミスをきっかけとした速攻で、背番号4はバエナのクロスを滑り込みながら枠内に押し込んでいる。

2点差をつけられたイマノル監督は65分にアンドレ・シウバ、ブライスをさげてミケル・メリーノ、サディクを投入。その7分後には、今度はザハリャンまで負傷して代わりにベッカーをピッチに入れた。その後のソシエダは、やはり久保頼みの攻撃から何とか活路を見出そうとする。あらゆるプレーを高次元でこなせる背番号14は、後半はとりわけ精度の高いクロスからチャンスを創出していったが、チームメートがゴールに昇華することができない。

久保の才能、そして努力と執着が実を結んだのは86分のことだった。日本人MFはペナルティーエリア内右を鋭いドリブルで縦に抜け、ビジャレアルDFラインをしっかりと下げてから右足でクロスを送る。このクロスをアルビオルが頭でクリアし損ねると、エリア手前のスビメンディがミドルシュート。このシュートはヨルゲンセンに弾かれ、こぼれ球をベッカーが押し込もうとしてこちらもビジャレアル守護神のセーブされたが、ミケル・メリーノが再びこぼれたボールを押し込んでいる。

ついに1点差に詰め寄ったソシエダは終盤、執念の猛攻を仕掛けたものの同点には追いつけず。そして後半アディショナルタイム、ビジャレアルが久保のクロスをクリアしたことをきっかけに速攻を仕掛け、昨季までソシエダに在籍していたスルロットのゴールで引導を渡している。連勝を逃し、ラ・リーガここ5試合の成績を1勝2分け2敗としたソシエダは、勝ち点40で6位に位置。5位アスレティック・ビルバオとは暫定で勝ち点9差、欧州カップ出場圏外の7位ベティスとは暫定で1差をつけられている。

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