Real MadridGetty Images

レアル・マドリーがCLベスト4進出!マン・Cとの死闘をPK戦の末に制する‼︎

17日のチャンピオンズリーグ準々決勝2ndレグ、エティハド・スタジアムを舞台としたマンチェスター・シティ対レアル・マドリーは1-1で終了。2戦合計スコアも4-4と同点となり、PK戦4-3でマドリーがベスト4進出を果たした。

マドリー本拠地サンティアゴ・ベルナベウを舞台とした1stレグは、壮絶な打ち合いとなって3-3のドローで終了。その結果を受けての2ndレグ、統計的に有利なのはシティで不利なのはマドリーだ。シティはエティハドでのCLで2018年9月のリヨン戦(1-2)以降30試合負けなしを貫いており、その成績は28勝2分けと圧倒的。一方マドリーはエティハドでの試合成績が2分け3敗で、3敗は過去3シーズンに喫したものとなっている。

だがマドリーの面々は今週、コーチ陣からそうしたデータを聞いた際に、こう語ったという。

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「俺たちはレアル・マドリーだ。自分たちだけがその流れを断ち切れる」

そしてマドリーは実際的にその流れを断ち切るべく、キックオフから12分後に先制点を決めて、エティハドに静寂をもたらした。バルベルデのスルーパスからヴィニシウスがペナルティーエリア内右に侵入し、中央のロドリゴを狙ってグラウンダーのクロス。背番号11が右足で合わせたボールは一度GKエデルソンに弾かれたもの、そのこぼれ球を再び右足で叩いてネットを揺らしている。

スコアが動いた後には、ビハインドを負ったシティがボールを保持してマドリー陣地で試合を進め、マドリーがカウンターから応戦する展開に。シティは次々とシュートを放っていたが、マドリーの集中した守備にも苛まれてチャンスの確度はそこまで高くなく、そのチャンスを物にするための精度と威力も欠いた。

シティは19分、ハーランドがゴールからやや離れた位置から放ったヘディングシュートを放つも、これはバーに直撃。また27分にデ・ブライネが放ったミドルはGKルニンの横っ飛びに阻まれ、36分にハーランドのスルーパスからグリーリッシュが打ったシュートはサイドネットを揺らすのみに終わった。マドリーがリードを維持したまま、前半は終了を迎えている。

後半もシティが波状攻撃を仕掛け、マドリーが堅守速攻を仕掛ける展開は変わらず。マドリーは11人全員がゴール近くに下がってシティの攻撃を跳ね返し続けた……が、75分になってついに堅守が決壊する。シティはグリーリッシュとの交代で投入されたばかりのドクがグラウンダーのクロスを放ち、リュディガーがクリアし切れなかったボールをデ・ブライネが押し込んでいる。

同点に追いつかれたマドリーのアンチェロッティ監督は、79分にクロースをモドリッチ、84分にロドリゴをブラヒムに代えて流れを引き寄せようと試みる。だがその後もシティの攻勢は衰えず、左サイドのドクが得意のドリブルでカルバハルをきりきり舞いさせながらチャンスをつくり続けていった。

結局、90分間は1-1のまま終了して、試合は延長戦に突入することに。シティのグアルディオラ監督は負傷した様子のハーランド(この日も存在感はなかった)との交代でフリアン・アルバレス起用している。

延長戦もシティが攻めて、攻めて、攻めて、マドリーが守って、守って、時折カウンターを仕掛けて……という展開が延々と続く状況は変わらない。マドリーは102分、終始ウォーカーに抑え続けられたヴィニシウスが負傷してプレー続行不可能となり、アンチェロッティ監督は代わりにルーカス・バスケスを投入。その直後にはCKの流れからリュディガーがシュートチャンスを迎えたが、ボールはクロスバーの上に外れている。

延長戦後半、マドリーは108分に疲労困憊だったカルバハルが足を痛めた様子で、こちらもプレー続行不可能に。アンチェロッティ監督は長期離脱から復帰したばかりのミリトンをピッチに立たせた。対するグアルディオラ監督はデ・ブライネ、アカンジを下げてコバチッチ、ストーンズを入れた。だが、どちらも決勝ゴールを決め切れないまま120分間が終わり、勝負の行方はPK戦に委ねられることになった。

PK戦1本目、先攻シティはJ・アルバレスが成功させ、その一方で後攻マドリーのモドリッチはエデルソンに止められて失敗。だが2本目、シティはベルナルド・シウバがルニンの正面に飛ばしてしまい、対するマドリーはベリンガムが成功。3本目でシティはコバチッチのシュートもルニンに止められ、マドリーはL・バスケスが成功し、マドリーが2-1でリードを得た。

4本目、シティはフォーデンが成功し、マドリーはナチョが成功。そして運命の5本目、シティはエデルソンが決めて、マドリーはリュディガーが……グラウンダーのシュートで成功。シティの猛攻に耐えて、耐えて、耐えて、PK戦まで持ち込んだマドリーがそこで勝負強さを発揮して、90分では勝利できなかったとはいえ初めてエティハドで歓喜を味わった。CL最多優勝(14回)のチームが、現王者を下して準決勝進出を決めている。

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