AncelottiGetty Images

CL準決勝バイエルン戦に臨むレアル・マドリー、アンチェロッティ「監督は最重要な存在ではない。試合は選手たちの質と団結次第だ」

レアル・マドリーは30日にチャンピオンズリーグ(CL)準決勝ファーストレグ、アウェーでのバイエルン・ミュンヘン戦に臨む。前日会見に出席したカルロ・アンチェロッティ監督は、両チームが確固たるプレースタイルを有していないことで、展開が読めない一戦になるとの見解を示している。

「彼らはとても速い選手たちを擁しており、トランジションが力強いチームだ。色々な形でプレーできるね。私たちは明確なアイデンティティーを持っておらず、様々な試合展開を予想できる」

「私たちは自信を持っていると同時に、バイエルンに大きな敬意を抱えている。彼らはブンデスリーガでファンタスティックなシーズンを過ごしたわけではないが、アーセナルとの対戦では素晴らしいパフォーマンスを見せた。アーセナルは欧州でも強いチームだが、飛び抜けた2試合を演じたよ」

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「私たちはチャンピオンズリーグにおけるバイエルンの歴史、クオリティーを考慮しなくてはいけない。彼らは私たちと似たようなことを成し遂げてきたチームなんだ」

CL準々決勝ではマンチェスター・シティと死闘を演じ、PK戦の末に打ち破ったレアル・マドリー。アンチェロッティ監督は前評判を覆して準決勝にたどり着いたことに改めて満足感を表している。

「ここにいられて幸せだ。私たちが今日の記者会見に出席しているなんて、わずかな人しか予想していなかっただろうからね。その後にはある感情は、準決勝に臨む上での不安と自信だ。私たちは再び決勝に進出できるチャンスを手にしている。これは90分ではなく180分の試合なんだよ」

「いずれにせよレアル・マドリーがこの大会で過小評価されることはない。私たちに何ができるのかは誰もが知っている。この大会では、あらゆる方面から敬意を集めていると感じるよ」

イタリア人指揮官はその一方で、自身の監督としての矜持を語っている。

「監督が最も重要な役割を務めることなど、絶対にない。監督には2つのタイプが存在している。それは何もしない(自分がさも最も重要のように振る舞わない)タイプと、多くの打撃をチームに与えてしまうタイプで、私は前者のグループに属していたいいと思っている。試合は選手たちのものだ」

「監督は一定の戦略を選手たちに与えることができるが、すべてを決めるのは彼らのクオリティーと団結心なんだ。監督は、選手たちにチームワークの重要性を理解させることに注力すべきなんだよ」

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