マンチェスター・ユナイテッドのエリック・テン・ハーグ監督について、『The Athletic』が分析している。
今季はFAカップで決勝に進んだものの、チャンピオンズリーグ(CL)ではグループステージ最下位で敗退したマンチェスター・U。プレミアリーグでも直近のバーンリー戦で終了間際に失点して1-1で終えるなど、34試合消化時点で勝ち点54、4位アストン・ヴィラには13ポイント差をつけられている。
すでにトップ4入りの可能性は消滅したマンチェスター・Uだが、フットボール部門の実験を握る上層部の交代などもあり、テン・ハーグ監督の将来は不透明になっている。そんな中、『The Athletic』は「エリック・テン・ハーグは辞めたがっているのか?」と題した記事の中で、「ある意味、彼を責めることはできない」としつつ以下のように分析した。
「マンチェスター・Uの調子、将来性、プレースタイルについて尋ねられた時、『そう、我々はひどい有り様。実際のところ私も続けたくはない』とは答えられないだろう。だが、最近の試合後にテン・ハーグの発する現実から切り離されたコメントには違和感がある」
「バーンリー戦後、彼は『我々は現時点で最もダイナミックで面白いチームの1つ。良いサッカーをすることでチャンスは作っているし、コントロールを失う必要はない。ハーフタイムでこれを修正し、後半はずっと良くなった』と語っていた」
「ある意味では正しい。ユナイテッドはリーグで最も面白いチームの1つだ。だが、それは彼が考えているような理由ではない。非常に混乱しており、何が起きるかわからないから面白いのだ。順位表で下から2番目に沈むチーム相手に最後の10分間でリードしていても、少しも安全に感じられないから面白いのだ」
また、テン・ハーグ監督が「偉大なチームも構築中であったことを忘れている。2004-05シーズンの彼らはそれほど素晴らしいサッカーをしていなかった」と主張したことについて、以下のように指摘した。
「彼が自分のユナイテッドが悪いと事実上認めたことはさておき、それをサー・アレックス・ファーガソンのチームと比較するのはかなり大胆だ。確かに2004年は我慢が必要だったが、ざっくり言えば前年度に優勝を達成しており、たとえこのシーズンに何も達成できずに退任しても、クラブ史上最高の男として語り継がれる人物が監督を務めていた」
「テン・ハーグはおそらく、彼を3シーズン目まで引き止めるか考え中の雇用主と取引しなければならない。その観点から見ると、彼がなぜこのように主張するのか見えてくるだろう。問題は、他の大勢が共有していない視点を持つ彼が、実際には仕事を継続するのではなく、辞めたがっていることを主張している可能性があるということだ」