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Jリーグが目指すべき道とは?英記者が語る厳しい現状と誇るべき「マスコット」【開幕特集】

いよいよ、23日に開幕する明治安田生命Jリーグ。日本最高峰の熱き戦いが、いよいよ始まる。

今年で開幕25周年を迎えたJリーグだが、世界各国のジャーナリストはどのような印象を抱いているのだろうか。

今回は、世界各国の『Goal』ジャーナリストに質問を送付。彼らの印象について答えてもらった。シリーズでお伝えする。

以下に続く

最終回はイギリス。国内リーグのトップディビジョンであるプレミアリーグは、積極的なブランド展開が大成功を収め、今では視聴者数は10億人を超えるとも言われている。

2015年~2019年までの放映権料は、国内外合わせておよそ総額45億5000万ドル(約4900億円)。莫大な放映権料をバックに各クラブが潤沢な資金を持ち、下部クラブが他国のビッグネームを引き抜くことも頻発している。

そんな世界最大規模を誇る国内リーグを持つイギリスのジャーナリストは、どのような目でJリーグを見ているのだろうか。『Goal』編集部イギリス版、スティーブン・ダーウィン記者が答えてくれた。

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■「カジュアルにフォローする文化はない」

現在、イギリスでは放映されていないJリーグ。それもあってか、ダーウィン記者はイギリス国内での厳しい現状を語ってくれた。

「Jリーグは、テレビや新聞、雑誌やメディアなどで報じられることはほぼ無い。ここでは、カジュアルにフォローする文化が根付いていないんだ」

「唯一、プレシーズンツアーなどで英国のクラブが対戦するときや、クラブ・ワールドカップにJリーグのチームが参加する場合のみ、報道される傾向にある」

そして、Jリーグ所属で知られている選手には、ヴィッセル神戸FWルーカス・ポドルスキ、プレミアリーグのアーセナルでプレー経験を持つコンサドーレ札幌MF稲本潤一を挙げている。

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■知名度向上のために

イギリス国内での厳しい現状を語ってくれたダーウィン記者だが、Jリーグのマスコットには「最高だね!」と感銘を受けたという。イタリア版記者と同様に、アニメ大国である日本のキャラクター文化は、誇るべきもののようだ。

お気に入りは、“クレイジー・オレンジ”と形容した愛媛FCの「伊予柑太、オ~レくん、たま媛ちゃん」と、昨年話題をさらったグルージャ盛岡の「キヅール」だという。なおダーウィン記者には、キヅールは“紙飛行機”に見えたようだ。

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そして、Jリーグが世界的なブランドになるためには、ドイツやスペインなどの欧州他国記者同様、ヨーロッパのビッグネームを引き入れることが必要になってくるとの見解を示している。

「他のジャーナリストが言っているように、メディアの関心を引きつけるにはヨーロッパのビッグネーム獲得が最良の方法だ」

「ヴィッセル神戸がポドルスキを獲得したことは、最高のスタートだ。これに続き、実績のある選手を引き入れることで、イギリスメディアが報道する機会は多くなると思う」

やはり国内では放映されていないこともあり、Jリーグの知名度は高くないという。イギリス全土で見れば、イングランド、スコットランド、アイルランド、ウェールズの4協会がそれぞれ独立してリーグを持っていることもあり、アジアの1つのリーグを取り上げることは現状難しいのかもしれない。

それでも、クラブ・ワールドカップやプレシーズンなどでは報じることもあるという。Jリーグを広めていくには、ビッグネームの獲得ももちろんだが、AFCチャンピオンズリーグなどの少ない国際試合で実績を残していくことが必要なようだ。

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