バイエルン・ミュンヘンは30日にチャンピオンズリーグ準決勝1stレグ、ホームでのレアル・マドリー戦に臨む。前日会見に出席したトーマス・トゥヘル監督は、ウェンブリー・スタジアムで開催される決勝への切符をかけたビッグマッチに、高揚感を覚えている様子だ。
「素晴らしい対戦だ。信じられない準決勝だよ。これ以上、最高の試合があるかは知らない。しかしバイエルンのファンとしては、この戦いは本当に素晴らしいものだ」
「私たちの目標はウェンブリーに到達することだ。準々決勝でアーセナルを破ったことで、私たちは大きな自信を手にした。レアル・マドリーと対戦することは、このチームにとって重要な一歩なんだよ。私たちは明日の一戦だけに集中している」
トゥへル監督はこのビッグマッチでは、戦術のほか、選手たちの個々のクオリティーも鍵を握ると話している。
「戦術は必要だが、同様に自由だって必要なんだ。戦術だけ考えていてもいけない。チームという車の操縦者こそ選手たちなのだから。選手たちには自由が必要なんだよ」
「この試合の行方を決めるのは小さなディテールとなる。おそらく、少しの運も助けになるだろうが、私たちはそこに依存してはならない」
またレアル・マドリーについては、攻撃に出た際にしっかりと守備にも気を配る必要性を説いている。
「チェルシー、PSG、ドルトムントで彼らと対戦した経験がある。レアル・マドリーの鍵を握っていたのはベンゼマで、凄まじい影響力があった。そして今はベリンガムがそうした役割を担っている。彼らはシステムを変更した。支配的な選手はヴィニシウスとクロースだ」
「全体的なことを話せば、レアル・マドリーと対戦する際には選手たちに攻撃を仕掛けさせても、守備面の準備を怠ってはならない。後ろに一人足りなかったが、すぐに均衡を取る必要があるんだ」
「ロドリゴとヴィニシウスについて？ 彼らはとても素晴らしい選手たちだが、タイプが異なっているね」
「ロドリゴは私のチェルシー相手にそうしたように重要なゴールを決められる。その一方で、ヴィニシウスはサイドからドリブルを仕掛けて、加速してくるんだ。ロドリゴはよりプレーに重みがあり、相手のゴールをもっと探してくる。彼らのようなブラジル人選手は大好きだよ」
そしてトゥヘル監督は、FWセルジュ・ニャブリが今回の試合でゴールを決めることを予告している。
「なぜかは分からない。しかしニャブリは間違いなくゴールを決めるだろう」
