Real MadridGetty Images

バイエルン監督、レアル・マドリーの強さの秘密を説明「彼らのゴールは10秒前には予期できない。こちらが優勢でもいきなり決めてくる」

バイエルン・ミュンヘンのトーマス・トゥヘル監督が、チャンピオンズリーグ準決勝で対戦するレアル・マドリーの強さの秘密について、自身の見解を示した。スペイン『カデナ・セール』がコメントを伝えている。

劇的な逆転勝利を繰り返して優勝した2021-22シーズンのチャンピオンズリーグや、今季準々決勝のマンチェスター・シティ戦のように、圧倒的劣勢でも最後には勝ち切ってしまうレアル・マドリー。その勝ち方はときには“不当”とも形容されるが、トゥヘル監督は彼らの強さにはれっきとした理由があると分析する。

バイエルン指揮官はレアル・マドリーの強さの秘密として、個々のクオリティーを生かした一瞬の決定力が群を抜いていることと、たとえ主導権を握っていなくても決して動じないメンタリティーがあることを挙げた。

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「アナリストたちとレアル・マドリーのプレーを何度か確認した。彼らが生み出すゴールについて、10秒前まで巻き戻すと決まる兆候が見られない。もちろん明確な状況や危険を察知できる場合もあるが、予期できないところから決めることもあるんだ」

「彼らのゴールはいつも予想できるわけではない。マドリーが数的に不利で、すべてをコントロールしていると思っていも、5秒もすればいきなりゴールの可能性を生み出してしまう。そこにあるのは個々の極上のクオリティーの組み合わせ、凄まじいポジションチェンジの能力、カウンターのリズムを保つための個のクオリティー……マドリーのカウンターは何も滞ることなく実行される」

「チャンピオンズでプレーする彼らはこの上なく危険な存在で、安定して次ラウンドに進んでいる。彼らがいつも勝利をつかめるのは、どんな状況も楽しんでしまえるからだ。マドリーは悪い時間帯も乗り越えることができるんだよ」

なおレアル・マドリーはバイエルンとの1stレグの直前の試合、ラ・リーガ第33節レアル・ソシエダ戦に1-0で勝利。MF久保建英を中心としたソシエダの攻勢を受け続けていた同チームだったが、29分にMFオーレリアン・チュアメニのサイドチェンジ、DFダニ・カルバハルのワンタッチでのグラウンダーのクロス、MFアルダ・ギュレルでのダイレクトシュートと、わずか3タッチで決勝点を記録。これこそトゥヘル監督の語る「10秒前まで巻き戻すと決まる兆候が見られない」極上の質によって一瞬で決めてしまうゴールと言えそうだ。

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