39歳ビルバオFWアドゥリス、自身の引退やカップ戦決勝は「今はどうでもいいこと」

アスレティック・ビルバオFWアリツ・アドゥリスは、現時点で自身の引退やコパ・デル・レイ決勝の優先順位は高くないと強調した。

今シーズンのコパ・デル・レイで快進撃を続けるビルバオ。準々決勝ではバルセロナを破り、準決勝ではグラナダを破って5年ぶりの決勝進出を果たした。しかし、バスク地方の宿敵レアル・ソシエダとタイトルを懸けて4月18日に激突する予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で試合は延期となっている。

感染拡大の続くスペインでは5日現在、感染者13万人、死者1万2千人を記録するなど依然として切迫した事態が続く。これを受け、昨年8月に今シーズン限りでの現役引退を発表した39歳のアドゥリスは、フットボールが最優先事項ではないと公式ウェブサイトで語った。

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「このコロナウイルス危機により何が重要かを考えさせられている。現状で、僕の引退、フットボール、コパ・デル・レイ決勝はどうだっていい。今はその他にとても多くのもっと重要なことがあると思う。自分たちの役割を果たし、みんなが協力して立ち向かう必要がある。このことが現段階で僕が最も考えていることで、最も重要なことだ」

大一番への思いはあるものの、現状でフットボールを優先すべきことではないと主張したアドゥリス。同クラブで公式戦400試合以上に出場し、172ゴールを記録するものの、このような状況で自身の功績が称えられるべきではないと語った。

「この状況を受け、僕たちは何が重要かを考えなければいけない。今、功績を称賛されたり、像を建てられることに値する人は、僕やフットボール選手ではない。毎日、すべての病院で最前線でウイルスと戦っている人のために僕は像を建てたい。僕たちは何が重要で、そうでないかを理解しなければいけない。そして、このような評価を受けるためにフットボールが十分に重要ではないと今回のことが教えてくれたと思う」

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