ギャリー・ネヴィル氏が、アーセナルの優勝争いについて言及した。イギリス『スカイ・スポーツ』が報じている。
アーセナルは28日、プレミアリーグ第35節でトッテナムとのノースロンドン・ダービーを敵地で迎えた。1試合未消化の2位マンチェスター・シティとの勝ち点差「1」。首位を走るアーセナルにとって負けられない一戦で、15分に相手のオウンゴールを誘発すると、ブカヨ・サカとカイ・ハヴァーツが追加点を奪い、前半だけで3-0に。後半に入るとスパーズの反撃を受け、1点差までに詰め寄られたが、3-2で逃げ切りに成功。その後、2位マンチェスター・Cが同節のノッティンガム・フォレスト戦を2-0で勝利したため、アーセナルは勝ち点差「1」で暫定首位をキープしている。
4月中旬には第33節のアストン・ヴィラに0-2で敗れ、チャンピオンズリーグ(CL)でも準々決勝敗退。しかし、そこからリーグ戦ではウォルヴァーハンプトン(〇2-0)、チェルシー(〇5-0)、そしてトッテナムを連破して立て直しに成功した。ネヴィル氏はこのアーセナルの戦いぶりと昨季からの成長を称えている。
「アーセナルは昨シーズンよりもはるかに良いチームだ。とても大きく、より強いメンタリティを持っている」
「ウィリアム・サリバの復帰を理由に挙げる人もいる。私もそう思うが、それだけではない。彼らの守備には集中力と規律があり、ピッチ上の細部まで注意が払われている。(トッテナム戦までの)6試合連続クリーンシートはどのシーズンであっても素晴らしい成果だ」
2位マンチェスター・Cが1試合未消化ながら勝ち点「1」差で迫っているため、アーセナルはプレミアリーグ制覇に向けて残りの3試合を全勝したいところ。残す相手はボーンマス、マンチェスター・ユナイテッド、エヴァートンだ。
ネヴィル氏はアーセナルが「全勝すると思う」と予想しながらも、最大の山場はオールド・トラフォードでのマンチェスター・U戦だと主張する。
「オールド・トラフォードでは何が起こるかわからない。そこがチームの墓場になる可能性がある」
「マンチェスター・Uの状況を考えても、ビッグゲームになるだろう。順位表で下位にいたチームはオールド・トラフォードで勝利してきたこともあるが、上位にいるチームはそこで苦戦している」
「この数カ月では、リヴァプールがFAカップ準々決勝で敗れ、リーグ戦では引き分けたことは記憶に新しいが、今思うとおそらくそれがリヴァプールの凋落の始まりだった」
「オールド・トラフォードでの試合を過小評価することはできない。試合全体では圧倒されるかもしれないが、アーセナルには好調さと守備の安定性がある。(スパーズ戦での2失点は)チームエラーではい」
「彼らは100パーセント残りの試合に勝利すると思う。唯一の懸念は、オールド・トラフォードでの一戦だ。シティの今後の数週間にかかっているね」