明治安田生命J1リーグ第34節が2日に9試合行われ、今シーズンの全日程が終了した。最終節までもつれた優勝争いは川崎フロンターレに軍配が上がり、逆転優勝で悲願の初タイトルを手にした。第21節から首位を守ってきた鹿島アントラーズは、勝ち点72で川崎Fと並びながらも、得失点差により最終節で無念の陥落となった。清水エスパルスとヴァンフォーレ甲府による残留争いは、甲府のJ2降格という形で決着。
J1残留を決めて2連勝中の北海道コンサドーレ札幌は、その勢い通りにFWジェイの3戦連発などで序盤に2点を先行。しかし40分に1点を返され、1点リードで迎えた後半にはセットプレーで失点。同点で迎えた88分、札幌はセットプレーからDF横山知伸が勝ち越し点を奪い、3-2でサガン鳥栖を下した。札幌は11位、鳥栖は8位でシーズンを終えた。
浦和レッズはAFCチャンピオンズリーグ（ACL）優勝を果たしたものの、リーグ戦では連敗中。対する横浜FMは2連敗を含む3戦勝ちなしで、すでにACL圏内入りは逃している。53分にMF前田直輝のゴールで横浜FMが先制すると、その1点を守りきって1-0で浦和に勝利。最終順位は浦和が7位、横浜FMが5位となっている。
柏レイソルは、前節でJ1残留を決めたサンフレッチェ広島と対戦。58分にCKをMF大谷秀和が押し込み、柏が先制した。GK中村航輔のファインセーブ連発で広島の攻撃を退け、1-0で柏が勝利。柏は3試合連続のクリーンシートで4位を確定させた。広島の最終順位は15位。
6試合勝ちがなく2連敗中のFC東京は、今季限りで現役を引退するFW石川直宏が先発出場。一方のガンバ大阪も9試合勝ちなしと精彩を欠いており、こちらも2連敗中。両GKが好セーブを連発したこともあって得点は生まれず、スコアレスドローに終わった。FC東京は13位、G大阪は10位となった。
勝てば逆転優勝の可能性がある川崎Fは、14試合負けなしで首位・鹿島を猛追中。前節でJ2降格が決まった大宮アルディージャと対戦した。開始早々、川崎Fに先制ゴールが生まれると、前半終了間際にはFW小林悠が追加点を奪取。さらに60分と81分にも小林が決め、ハットトリックを達成。小林はゴール数でセレッソ大阪のFW杉本健勇を抜き、単独トップとなった。終盤にも追加点を奪った川崎Fが5-0で圧勝し、鹿島の試合結果を受けて逆転優勝。悲願の初タイトルを獲得した。なお、大宮の最終順位は最下位の18位。
引き分け以下でJ2降格が決まる甲府は、後半アディショナルタイムにFWリンスがゴール。1-0でベガルタ仙台を下し、執念の白星を挙げた。しかし、清水の試合結果により、無念のJ2降格が確定。甲府は16位、仙台は12位となっている。
J2降格が決まっているアルビレックス新潟は、終盤に来て3連勝中と絶好調。しかし対するセレッソ大阪も公式戦8連勝中で、リーグ3位を確定させている。順位は対照的ながら、好調チーム同士の対戦となった。スコアレスで終盤を迎えるも、77分にMFホニが貴重な先制ゴール。1-0で新潟が勝利を収めた。新潟の最終順位は17位となった。
勝てばリーグ連覇が決まる鹿島は、ジュビロ磐田と対戦。一進一退の攻防は終盤まで続き、後半アディショナルタイム5分が与えられても得点は生まれなかった。スコアレスドローに終わり、鹿島は川崎Fに逆転優勝を許す結果となった。磐田は6位が確定。
清水は、勝利を収めればJ1残留が確定する大一番。13分に失点を喫するも、FW北川航也の直接FKとMF増田誓志のゴールで前半のうちに逆転に成功した。57分にもFW鄭大世にゴールが生まれ、3-1でヴィッセル神戸に快勝。最終順位を14位とし、自力でJ1残留を決めた。神戸は9位に終わっている。
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試合結果は以下の通り。
明治安田生命J1リーグ第34節
12月2日
北海道コンサドーレ札幌 3-2 サガン鳥栖
浦和レッズ 0-1 横浜F・マリノス
柏レイソル 1-0 サンフレッチェ広島
FC東京 0-0 ガンバ大阪
川崎フロンターレ 5-0 大宮アルディージャ
ヴァンフォーレ甲府 1-0 ベガルタ仙台
アルビレックス新潟 1-0 セレッソ大阪
ジュビロ磐田 0-0 鹿島アントラーズ
ヴィッセル神戸 1-3 清水エスパルス
今季の最終順位は以下の通り。（勝点／勝／分／負／得失点）
優勝 川崎F（72／21／9／4／39）
2 鹿島（72／23／3／8／22）
3 C大阪（63／19／6／9／22）
4 柏（62／18／8／8／16）
5 横浜FM（59／17／8／9／9）
6 磐田（58／16／10／8／20）
7 浦和（49／14／7／13／10）
8 鳥栖（47／13／8／13／-3）
9 神戸（44／13／5／16／-5）
10 G大阪（43／11／10／13／7）
11 札幌（43／12／7／15 ／-8）
12 仙台（41／11／8／15 ／-9）
13 FC東京（40／10／10／14／-5）
14 清水（34／8／10／16／-18）
15 広島（33／8／9／17／-17）
＝＝＝＝＝J2降格＝＝＝＝＝
16 甲府（32／7／11／16／-16）
17 新潟（28／7／7／20／-32）
18 大宮（25／5／10／19／-32）
悲願の優勝を果たした #川崎フロンターレ！
— DAZN ダ・ゾーン (@DAZN_JPN) 2017年12月2日
願いが叶ったので、監督 #鬼木達、主将 #小林悠、大黒柱 #中村憲剛 がチームカラーである水色の必勝祈願だるまに目を入れていく！
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