3年ぶりの大阪ダービーを翌日に控えた15日、セレッソ大阪が大阪市内でトレーニングを実施。3月末の日本代表戦後に左大腿四頭筋損傷のため離脱していたMF清武弘嗣が前日練習に参加し、大一番でのメンバー入りが濃厚となった。
リーグ戦3連勝中のチームに、頼れるゲームメーカーが戻ってくることになりそうだ。この日はウォーミングアップからの簡単なフィジカルトレーニングに加えて、ミニゲームとシュート練習という調整重視の内容。そんな中、清武は大きな声でチームを盛り上げ、リラックスした雰囲気が目立つなど、心身ともにポジティブな状況にある様子をうかがわせた。
チームは現在YBCルヴァンカップを含めて公式戦6戦負けなし。5試合連続完封中で、リーグ戦3連勝と右肩上がりの状態でガンバ大阪を迎え撃つ。尹晶煥監督は司令塔の起用に関して「試合の流れを見ながら」と話し、清武自身も「試合に出るかどうかは分からないですけど」と言葉を濁したが、攻守に貢献できる清武の復帰がチームにもたらすプラス材料は計り知れない。前日練習を視察していた森島寛晃強化部長も「キヨはスタートからでも途中からでも結果を出せる選手。どんな状況で出番が来るかは分からないですけど、楽しみであることは間違いない」と日本代表MFの復帰戦に期待を寄せる。
大阪ダービーのチケットはすでに完売。ヤンマースタジアム長居が4万人の大観衆で埋まることが濃厚だ。そして清武にとってはこの試合がJ1リーグ戦通算100試合出場の節目にもなる。開幕から3勝2分け1敗の勝ち点11で並ぶライバルとの対戦。復帰戦が注目の大一番となる清武は、「セレッソが久々にJ1に帰ってきて、久々の大阪ダービーなので、すごく盛り上がると思う。明日は全力を尽くして頑張ります」と大阪ダービーに向けて思いを結んだ。
取材・文＝青山知雄
