アトレティコ・マドリーの選手が、70％のサラリー削減を受け入れるようだ。
世界各国で猛威を振るう新型コロナウイルスの影響を受けるフットボール界。3月中旬以降、各国のリーグ戦や欧州サッカー連盟（UEFA）主催大会は軒並み中断され、再開の見通しはおろか、シーズンの打ち切りまで議論され始めている。
活動が停止に追い込まれた各クラブは、試合を開催できない為に収入源を断たれ、財政的に苦しい状況が続いている。そのため、イギリスのクラブでは政府の補償を受けるためにスタッフを一時帰休する措置を取ったり、ドイツでは選手がサラリーを放棄したりと苦渋の決断を下すケースが後を絶たない。スペインでも、バルセロナが3月30日にスタッフの給与を保証するため選手が70％の一時的なサラリーカットを受け入れることが決定した。
そして2日、今度はアトレティコ・マドリーの選手がライバルクラブと同率の給与削減に応じたようだ。公式ウェブサイトで声明を発表した。
「COVID-19による活動停止で、アトレティコ・マドリーはクラブの財政を守るための措置を精査しなければならない。クラブの将来を守るために、ERTE（スペインのレイオフ）を活用する決断を下した。これにより、ファーストチームとBチームに所属するコーチ、選手の非常事態期間中のサラリーが70％削減される」
「クラブの目標はできる限り従業員のサラリーへの影響をなくすることだ。影響を受けるスタッフ430人のサラリーを補うことでファーストチームと合意に達した。ファーストチームのメンバーが必要相当額の半分を、CEOや各部門のディレクターを含めたクラブ管理部門のメンバーが残りの半分を補填することになる」
なお、アトレティコ・マドリーの男子・女子ファーストチーム、アトレティコ・マドリーBチーム、そのコーチングスタッフがサラリー削減に合意している。
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