Mancini Saudi ArabiaGetty

「日本や韓国もいるが…」サウジアラビア代表新監督マンチーニ、アジア杯優勝へ燃える

元イタリア代表監督のロベルト・マンチーニが28日、サウジアラビア代表監督就任会見に出席し、意気込みなどを語った。イタリア国営放送『Rai』など複数メディアが伝えている。

イタリア代表を率いてEURO(ユーロ)2020優勝を果たしたマンチーニは、今月13日付で代表指揮官の座を辞任。イタリアサッカー連盟(FIGC)との意見の不一致などを辞任理由に挙げていた。そんな中、今夏の移籍市場を席巻するサウジアラビアから年俸2500万ユーロ(約40億円)、総額最大9000万ユーロ(約143億円)と伝えられる破格のオファーが舞い込むと、アジアでの挑戦を決断した。

2026年北中米ワールドカップ(W杯)の翌年までサウジアラビアと契約を結んだマンチーニは、就任記者会見で新天地での意気込みを語った。

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「私をサウジアラビア代表監督に選んでくれた会長に感謝している。この任務を引き受け、ここにいられることを非常に誇らしく思う。イタリア代表監督に就任したのは、まさに私にとっての初陣となるサウジアラビア戦の3日前のことだった。これからの10日間が非常に重要になるが、すでに代表チームや選手たちに関するビデオをかなり見始めている」

「W杯アジア予選が始まる前に親善試合が4試合ある。ハードな取り組みをしていかなければならないが、時間は十分にあると言えるだろう。チームがより上手く攻撃をし、ゴールを量産できるようにサポートしていきたい。また、U-21や各年代別代表にいる逸材を信じている。非常に良い選手たちがいるので、将来を見据えて若手に力を入れていきたい」

■目標はザック氏以来のアジア杯優勝

そしてマンチーニは、1つ目の目標として来年1月12日にカタールで開幕するアジア杯優勝を掲げている。実現すれば、イタリア人指揮官としては2011年に大会を制覇した元日本代表監督アルベルト・ザッケローニ氏以来の快挙に。日本代表とは決勝トーナメントで対戦する可能性があり、強力なライバルとなるかもしれない。

「我々の目標は、27年ぶりの優勝だ。あと4カ月ほどあり、それまでに親善試合やW杯予選と20日間の準備期間がある。アジアには、日本やオーストラリア、韓国のようなトップチームが数多く存在するが、我々は優勝するために大会へ臨むつもりだ」

「どんな戦い方を予定しているか? まずは選手のことをよく知り、彼らのクオリティを把握してシステムを選択するところから始まる。しかし、すべての試合において勝つことを目指してプレーしなければならない。サウジアラビアの選手たちは、過去10年間で大きく成長した。代表チームはアジア最強チームの1つであると考える」

なお、マンチーニ率いるサウジアラビア代表の初陣は、9月8日に予定されているコスタリカとの親善試合となる。

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