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石川直宏氏が農場長に! アスリートのキャリアをサポートする農業プロジェクト『NAO's FARM』がスタート

17:00 JST 2021/07/11
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【国内サッカー】FC東京のクラブコミュニケーターを務める元日本代表MF石川直宏氏が、アスリートをサポートする農業プロジェクトを牽引している。

アスリートのチャレンジ環境の整備やスポーツの新たな可能性の創出に取り組む『株式会社I.D.D.WORKS』が、農業プロジェクトをスタートさせている。

■「+1の選択肢」を追い求める

『株式会社I.D.D.WORKS』は、サッカープレイヤーとクラブチームをつなぐ日本初の会員制ポータルサイト『PLAYMAKER』を提供。境遇や環境によってスポーツに挑戦する機会の差を解消することを目的とした、「+1の選択肢」を追い求めることのできるプラットフォームとなっている。

Jリーグから社会人クラブまで120以上のチーム、プロ経験のある選手から学生まで1,300名以上が利用するそのサービスでは、昨年からはJPFA(日本プロサッカー選手会)主催のトライアウトにおいてもシステムを納入している。

また、『PLAYMAKER』では、拠点を置く長野県にて子ども・スポーツ選手・地域がそれぞれ連携することで相乗効果を生み出すようなイベントやプロジェクトを企画・運営。その一環として農業プロジェクトがスタートした。

■選手が抱えるキャリアへの不安

サッカー選手の平均年齢は26歳と言われており、職業としての在籍年数は短い。『株式会社I.D.D.WORKS』は、これまで競技を続けるための支援を軸に活動してきたが、新型コロナウイルスの影響もある中で選手たちに「いま、サッカーがなくなったとしたら、自分になにができるのだろう」という不安が顕在化してきたという。

そういった中、2020年5月にFC東京のクラブコミュニケーターを務める元日本代表MF石川直宏氏の発案で、現役プロサッカー選手やプロ志望の学生を対象としたオンライン勉強会が開催された。

ディスカッションで選手たちの不安に触れたことで、「明日サッカーができなくなったとしても、最後まで全力でプレーできる心理的安定性を生み出すために、私たちはなにができるだろうか」という考えに至ったようだ。

そして、現役中からサッカー以外に広がる可能性に触れる場として、アスリート自らが運営する農園づくりに行きついた。果樹や稲作のさかんな里山地帯である長野県上水内郡飯綱町を舞台として、農園が開拓されることとなった。

■石川氏自ら農場長に立候補

その農園の農場長(現見習い)には、石川氏が就任。プロジェクト開始以前から積極的に行動していた石川氏は、農園の構想を聞かされるとすぐに「それであれば、まずは自分がやりたい」と、率先して農場長の立場に手を上げた。農園の名前も、愛称を込めた『NAO's FARM』となっている。

その『NAO's FARM』では、地元農家の指導のもとで生トウモロコシを生産。初収穫は2021年8月頃と見込まれているが、アスリートたちが種まきから行い、販売、農園のさらなる展開を考えるなど、本格的に農業に携わる。

このプロジェクトのスタートにあたり、石川氏は以下のようにコメントした。

「アスリートは『やり切る姿勢=諦めない姿勢』が突出していることは間違いありません。しかし、競技の世界で納得できるところまで続けられる人は一握りで、特に引退時(引退を迫られた時)は、諦めない姿勢がやり切ったという感情を逆に生みづらくしてしまい、ネクストキャリアに移行しづらくなることが多いと感じています」

「なので、この農園での取り組みを通じて『やり切る体験』を自分と向き合いながらとことん経験してもらいたい。何をもって『やり切る』と言えるのか。そのヒントがこの農園にはあると思います」

「もちろん農業は簡単なことではないし、一長一短でできるものではありません。それでも土を起こし、種を蒔いて、みなさんに喜んでもらえるものを作ることができるかどうか。実際に自分で足を運び、汗をかき、泥にまみれながらもやり切る仲間たちとの物語が、この農園でスタートします。こういった部分に共感してくれる仲間との出会いも楽しみにしています」

なお、今回のプロジェクトでは7月31日(土)23:00までクラウドファンディングを募っている。支援金は、管理農地一帯の初期整備費および農機具等購入費に使用されるようだ。