Heiko-Butscher.(C)GettyImages

ボーフム、かつて二度指揮をとったことのあるブッチャー氏を暫定監督に招聘「正しい解決策」

日本代表FW浅野拓磨が所属するボーフムが監督交代を決断。ボーフムのハンス=ペーター・ビリスCEOが今回の交代に至った理由を説明した。『キッカー』が伝えた。

ここまで第28節を終えたブンデスリーガの中でボーフムは現在15位。下部リーグとの入れ替え戦となる16位のマインツとは勝ち点差「3」、降格となる17位のケルンとは勝ち点差「4」となっている。

直近6試合で1分5敗という状況もあり、Vボーフムは8日、トーマス・レッシュ監督を解任。降格危機にチームが瀕する中、元U-19の監督であり、二度暫定監督として指揮したことのあるハイコ・ブッチャー氏を再び暫定監督として招くことを決定した。

以下に続く

9日にボーフムは会見を実施。登壇したビリスCEOは「順位表の状況を考えると、勢いをつけなければならなかった」とレッシェ監督解任の状況について語り、「素晴らしい仕事をしてくれた」前監督に心から感謝の意を表しつつも、ここ6試合でわずか勝ち点1だったこともあり「我々は良い状況にない。だからクラブ経営陣として決断せざるを得なかった」と背景を説明した。

また、決定的だったのは先週土曜日のケルン戦(1-2)で土壇場に2つの失点を喫した敗戦だったと明かし、そのあとビリスCEOとスポーツディレクターのパトリック・ファビアン氏を中心とする責任者たちがレッチュ監督や選手たちと何度も話し合った結果、今回の結論に達したようだ。

『キッカー』は、かつてドルトムントなどを指揮したペーター・シュテーガー監督が具体的な候補だったとしつつ、今回ブッチャー氏になったことは理想的な解決策にならないのではないかと主張。ファビアン氏はこれに対し、「他の人と話をしなければ、どの選択肢が最良の解決策なのかわからない」とした上で、「ボーフムのDNAだけでは不十分で、彼には専門知識も深みもある。彼こそが正しい解決策だと確信している」と回答したようだ。

暫定監督として就任したブッチャー氏は「我々は皆、力を合わせてやっていくしかないことを自覚している。私は試合に勝ちたい。ドレッシングルームでまたお互いの目を見て、素晴らしい仕事をしたと言いたい」と語り、残留に向けた強い思いを示している。

広告