GOAL 50 2018 - JAPANESE


ポルトガルのスーパースターは辛くも3年連続のGoal50受賞とはならなかったが、レアル・マドリーを3年連続のチャンピオンズリーグ制覇に導いた。この33歳は、おそらく欧州カップ戦史上最高のゴールを準々決勝のユヴェントス戦で決め、得点王となる15得点で大会を終えた。ロシア・ワールドカップのスペイン戦ではハットトリックを記録。そして、ワールドカップ期間中に、ユヴェントスに移籍金1億ユーロで移籍し、世界に衝撃を与えた。


2017年夏にローマからリヴァプールに加入後、モハメド・サラーはアンフィールドでリーグ新記録となる1シーズン32ゴールを記録する信じられないデビューシーズンを楽しんだ。それにもかかわらず、チャンピオンズリーグ優勝の夢は、レアル・マドリーのセルヒオ・ラモスによる物議を醸すタックルでの負傷で打ち砕かれる結果となった。このウインガーはこの大会で10ゴールを記録し、ロシア・ワールドカップでは肩の負傷とエジプト・フットボール協会とのピッチ外の問題もありながら2得点を挙げる活躍を見せた。


最も新しいスーパースター、キリアン・ムバッペはワールドカップ決勝の舞台でゴールを決めたティーンエージャーとして、あのペレと同じ輝かしい足跡を辿った。このジェット快足のフォワードはアルゼンチンを敗退に追いやった衝撃的な2ゴールを含む4ゴールをロシア・ワールドカップで記録。1億8000万ユーロで移籍したパリ・サンジェルマンでは、デビューシーズンで21ゴールを記録するなど成功を収めた。


ロシア・ワールドカップでアルゼンチンはラウンド16で敗退し、リオネル・メッシにとって辛い経験となった。バルセロナの10番はクラブでは輝きを放ち、国内二冠を達成。2017-2018シーズンで欧州最多となる公式戦45ゴールを記録。リーガ・エスパニョーラにおいては34得点12アシストを記録し、得点王とアシスト王を獲得した


イングランドのフットボール史上初となる勝ち点100を積み重ねた昨季王者マンチェスター・シティだが、最終節サウサンプトン戦の決勝点を演出したのがケヴィン・デ・ブライネだったことは必然の出来事だった。クラブ史に残るシーズンで21ものアシストを記録したデ・ブライネは、ロシア・ワールドカップでも母国ベルギーを3位に導き、準々決勝のブラジル戦ではマン・オブ・ザ・マッチに選出された。


チャンピオンズリーグとワールドカップのタイトルを同年に獲得した史上4人目の選手となった昨シーズンは、素晴らしいものとなった。しかもまだ25歳の若者である。チャンピオンズリーグを連覇したレアル・マドリーでの3シーズンだけでなく、フランス代表の一員として戦ったワールドカップでもまったく隙を見せることのなかったこの優雅なCBは、準々決勝のウルグアイ戦では決定的な先制ゴールを記録した。


リヴァプールのモハメド・サラーの英雄的な活躍によって3年連続のプレミアリーグ得点王を逃したとはいえ、トッテナムで全大会通算48試合41得点を記録し、これまでで最も実りの多いシーズンを過ごした。また、この25歳はイングランド代表が1990年以来の準決勝進出を果たしたワールドカップで6試合6得点を記録し、大会得点王に輝いた。


セルヒオ・ラモスは異議を唱えるかもしれないが、クリスティアーノ・ロナウドやリオネル・メッシに匹敵する選手であると理解するのは容易いことだ。昨シーズン通算29得点を記録し、アトレティコ・マドリーで優勝したヨーロッパリーグのノックアウトステージで毎試合のように得点を記録し、決勝でも決定的な2ゴールを決めた。また、フランス代表として栄光をつかんだロシアでも4得点を記録している。


ここ5年間レフトバックの最高峰に君臨しており、おそらく昨シーズンのレアル・マドリーのチャンピオンズリーグの成功において最も貢献した選手だろう。この30歳のブラジル代表はコンスタントに守備をこなしただけでなく、ノックアウトステージではパリ・サンジェルマン、ユヴェントス、バイエルン・ミュンヘンとの試合すべてで得点を記録、さらに決勝ではガレス・ベイルの2得点をお膳立てした。


今シーズンは過小評価されてきた攻撃力を発揮するため、より前線でプレーすることになるだろう。しかし今回の『Goal 50』へのノミネートの要因は昨シーズンの守備への功績に尽きる。昨シーズンはヨーロッパ最多の122ものインターセプトを記録し、チェルシーのFAカップ制覇に貢献した。また、優勝したワールドカップでも自身が最も偉大な守備的MFであることを改めて証明してみせた。


昨シーズンのチェルシーは様々な問題に苛まれたが、ウィングの魔術師は例外だった。卓越したベルギー人以上にチャンスを演出した選手(131回)はヨーロッパを見渡しても2人しかおらず、さらに全大会通算でFAカップ決勝でのゴールを含む17得点を記録した。また、ワールドカップでも3得点2アシストの活躍を見せ、シルバーボールに選出された。


マンチェスター・ユナイテッドのスーパースターだが、2017-18シーズンはジョゼ・モウリーニョ監督の指揮下において耐え忍ぶ1年を過ごしたかもしれない。チャンピオンズリーグではセビージャによって不名誉な敗退まで喫している。しかし、ロシアの地では自身のクオリティを証明してみせた。ディディエ・デシャン監督によって自身の能力を存分に発揮できる完璧なポジションに配置され、輝きを持続して決勝のクロアチア戦では得点を記録、母国を優勝に導いた。


ワールドカップで評判を落とさなかった数少ないドイツ人のひとり。美しいパスさばきだけでなく、スウェーデン戦では試合終了直前にフリーキックから決勝点を挙げ、ロシア大会における母国のわずかあるハイライトのひとつを生み出した。この規律正しいMFはレアル・マドリーでもいつもの煌めくプレーを発揮し、大会3得点を記録したチャンピオンズリーグでは3連覇に貢献した。


アトレティコ・マドリーに所属する世界でも指折りのDFであり、昨夏にマンチェスター・ユナイテッドの獲得ターゲットとなるも、最終的には残留を決断した。ディエゴ・シメオネ監督は昨シーズンのヨーロッパリーグ制覇の原動力となっただけでなく、ワールドカップでも素晴らしいプレーを披露したこのウルグアイ代表との契約更新を強く求めている。


2017-18シーズンの終了後、バルセロナのファンは退団を恐れていたが、クラブは最終的に6月になって新契約を交わし、契約解除金は5億ユーロにまで引き上げられた。法外な金額に聞こえるかもしれないが、数多のクラブから関心を寄せられていること、そしてクラブでのリーガ連覇における活躍やワールドカップ準決勝ベルギー戦でのゴールなどを考えれば、これは懸命な決断だったといえるだろう。


クラブではキリアン・ムバッペやネイマールのスピードやドリブルスキルに注目がいきがちだが、このリーグアン王者の得点王は、通算46試合出場40得点を記録したエディンソン・カバーニである。ワールドカップでも決勝ラウンド1回戦のポルトガル戦で素晴らしい2得点を挙げるなど、ウルグアイの躍進に貢献した。負傷によってフランス戦を欠場していなければ、ウルグアイはトーナメントをさらに勝ち進むことができたかもしれない。


デンバ・バが持っていたプレミアリーグにおけるセネガル人得点記録の更新、そしてセネガル人初となるチャンピオンズリーグ決勝での得点を記録し、昨シーズンは記憶に残る1年だっただろう。この26歳はタイトルこそ手にできなかったものの、ロベルト・フィルミーノ、モハメド・サラーとともに恐怖の攻撃陣を形成し、エリートウィンガーとしての立場を確立した。


ガレス・ベイルは数々の負傷によって問題を抱えていたものの、ジネディーヌ・ジダン監督の指揮下においてこのウェールズ人の出場機会が減り続けたもうひとつの理由であった。魅惑の足を持つこの攻撃的MFは全大会を通じて19得点に絡む活躍を見せて(9得点10アシスト)ロス・ブランコスのチャンピオンズリーグ3連覇に貢献、シーズン中には契約解除金が7億ユーロにまで引き上げられた。


彼のことを愛そうがひどく嫌おうが、獲得してきた栄誉に敬意を払わないのは不可能である。見るものをイライラさせることもあるこの32歳のDFは、昨シーズンにレッドカードのリーガ記録を更新し、リヴァプールとのチャンピオンズリーグ決勝ではエースのモハメド・サラーへのプレーによって論争を巻き起こした。しかし結局、レアル・マドリーをチャンピオンズリーグ3連覇へと到達させたのである。


通算20試合出場で12得点を記録するなど昨シーズン前半はリヴァプールで中心的な役割を果たし、今年の1月に1億ユーロを超える移籍金によってバルセロナに移籍する夢をようやく叶えた。ロシアでは成功をつかむことはできなかったが、この才能に恵まれた攻撃的MFは周囲の目論見通りにカンプ・ノウに素早くフィットすると、コパ・デル・レイ決勝のゴールを含む10得点を記録、クラブのリーガ連覇に貢献した。


プレミアリーグ3位、チャンピオンズリーグベスト16という成績を残した昨シーズンのトッテナムにおいて、マウリシオ・ポチェッティーノ監督が描く戦術のクリエイティビティ面を担った。通算14得点12アシストを記録し、スパーズでの自身の記録をさらに更新してみせた。このクレバーな攻撃的MFはワールドカップ出場を懸けたプレーオフのアイルランド戦でファンタスティックなハットトリックを記録し、母国デンマークを本大会へと導いた。


ヴォイチェフ・シュチェスニーの控えとして過ごした後、初めて1年を通じてスタディオ・オリンピコの正GKを務め、なぜ自身がブラジル代表で1番のユニフォームを着ていたのかを証明してみせた。アリソンが記録した22回のクリーンシートを欧州で上回るのはヤン・オブラクとマルク・アンドレ・テア・シュテーゲンのみである。ローマのチャンピオンズリーグ準決勝進出を支える原動力となった後、6,700万ポンドというGK史上最高の移籍金でリヴァプールへと移籍した。


ワールドカップで見せた数々の演技によってフットボール界における“社会の敵No.1”の座を射止めた。しかし、PSGでの最初のシーズンで称賛に値する活躍をしてみせたのもまた事実である。ケガによってシーズンを終えるまでの間に通算30試合出場で28得点16アシストを記録、国内4タイトルの制覇に貢献した。


32歳になった今でも偉大な選手であり続け、昨シーズンも1年を通じて改めてそれを証明した。惜しくも敗退したチャンピオンズリーグでは、敵地で行われた準々決勝レアル・マドリーとの第2戦で2ゴールを記録、クロアチア代表として出場したワールドカップでも準決勝イングランド戦での決勝ゴールを含む計3得点を記録した。


ワールドカップではスペイン代表として耐え忍ぶ戦いを強いられたが、イングランドでは4シーズン連続でPFAチームオブ・ザ・イヤーに選出されるなど、依然として最も評価の高いGKだ。このスペクタクルなシュートストッパーはまだ27歳であり、22回のクリーンシートを記録した昨シーズンはプレミアリーグのゴールデングローブ賞も獲得、マンチェスター・ユナイテッドもリーグ2位でシーズンを終えた。


アトレティコ・マドリーとの契約は2021年に終了するが、多くのチームメイトが一刻も早いこのスロベニア代表GKとの契約更新を望んでいる。昨シーズンに全大会を通じて誰よりも多い29回ものクリーンシートを達成したことを考えれば1億ユーロの契約解除では不十分な可能性があり、チームメイトが躍起になるのも無理はない。


昨シーズンの得点数はバルセロナに移籍して以来最低となるわずか4だった。しかし、ラキティッチ自身は2014-15シーズンから安定した活躍を続けており、クリエイティビティを担う一方で守備のブロックでも存在感を増してきている。ワールドカップでもクロアチアの決勝進出を支えることで自身の重要性を証明し、デンマーク戦、ロシア戦では試合を決めるPKを決めた。


リヴァプールでの最初の2シーズンの間、メジャータイトルを狙うチームにとっては不十分な存在であると多くの評論家が疑問を投げかけてきた。しかし昨シーズンは、たとえタイトルを逃したとはいえ、このハードワークを武器とするブラジル人はあらゆるシーンにおいて傑出したプレーで得点を重ね、54試合で27得点を記録、クラブのチャンピオンズリーグ決勝進出の原動力となる活躍を見せた。


イングランド史上もっとも豊かな才能を持つひとり。昨シーズンのマンチェスター・シティの栄光への道のりでも11の得点を演出、自身も9ゴールを記録するなど、素晴らしい活躍を見せた。このスペイン人のセンセーショナルなパフォーマンスの裏には、今年1月に極度の早産で誕生し、5カ月の間戦い続けた息子の存在があった。


プレミアリーグのシーズンは膝の負傷によって早期に終了したが、このアルゼンチン人はその時点までに25試合21得点を記録、すでにクラブの優勝に多大なる貢献を果たしていたといえる。また、11月にはナポリ戦でチャンピオンズリーグのクラブ最多得点記録を更新してもいる。このストライカーはリーグカップ決勝でも得点を記録したほか、ワールドカップでは悲惨な結果を手にしたアルビセレステにあって2得点を記録した。


昨シーズンは先発の座を失ったが、フォームの良し悪しは一時的なものであり、クオリティは不変であることを改めて証明してみせた。コンディションを回復した後、このウィンガーはリーガで4試合連続の得点を記録、チャンピオンズリーグ決勝ではリヴァプールを相手に2得点を挙げ、クラブの3連覇に貢献した。この2得点のうちひとつは驚くようなバイシクルシュートだったことは記憶に新しい。


ポーランドにとって、ワールドカップは散々な結果だった。また、チャンピオンズリーグ準決勝でのひどいパフォーマンスが、バイエルン・ミュンヘンからレアル・マドリーへの移籍が実現しなかった一因だと考えられるだろう。とはいえ、30試合29得点を記録してブンデスリーガの得点王に輝いたこのストライカーは、全般的に素晴らしいシーズンを過ごしたといえる。


シーズン中盤に大きく調子を落としたものの、最終的には11得点を記録。コンディションを戻した後はインテルの6年ぶりのチャンピオンズリーグ出場の原動力ともなった。このウィンガーはワールドカップでも活躍を見せて準決勝と決勝でのゴールを含む3得点を記録、クロアチアの準優勝に貢献した。


1年間ケガに苦しみ、特にワールドカップではコロンビア代表として十分なパフォーマンスを発揮できなかった。しかしチームにフィットすれば、なぜバイエルンがローンにも関わらずレアル・マドリーに1,300万ユーロもの金額を支払おうとしたのか、その理由を説明してみせてくれる。この優雅なコロンビアのプレーメイカーは7得点11アシストを記録し、クラブがブンデスリーガのディフェンディングチャンピオンの座を守ることに貢献した。


アントニオ・コンテ体制の2年目となった昨シーズン、チェルシーは苦しい戦いを強いられたが、それでもブルースはFAカップを制覇。マンチェスター・ユナイテッドとの決勝ではクリーンシートを達成した。その後、レアル・マドリーへと移籍したこのベルギー代表はワールドカップでも改めて自身のクオリティを証明し、ベルギーは3位に輝いた。自身も大会最優秀GKに贈られるゴールデングローブ賞を獲得している。


チャンピオンズリーグのレアル・マドリー戦で退場したり、ワールドカップのほとんどをベンチで過ごしたりなど、失意を感じることの多い1年だったかもしれない。しかし、昨シーズンのユヴェントスで通算26得点を記録、さらにセリエAとコッパ・イタリアの2冠を達成するなど、これまでのキャリアで最も充実したシーズンを過ごしたとも言える。


チャンピオンズリーグでは苦労したかもしれないが、それでもチーム内で中心的な役割を果たし、リーガとコパ・デル・レイの2冠に輝いた。全大会で通算31得点を記録し、ある時期にはリーガ8試合で11得点を決めるなど素晴らしい活躍を見せた。また、5-0で勝利したコパ・デル・レイ決勝のセビージャ戦では2得点を記録した。


ドイツ代表のヨアヒム・レーブ監督は、気まぐれだがとてつもない才能を備えたウィンガーを、ワールドカップの代表から除外するという衝撃の決断を後悔しただろう。スピードとドリブルスキルを欠いたディフェンディングチャンピオンは、みじめに大会を終えることになった。サネはプレミアリーグを制したマンチェスター・シティで10得点15アシストを記録し、チームで最も素晴らしい活躍を見せたひとりだった。


この夏の移籍期間の最大のサプライズは、ラツィオが引き止めに成功したことだ。1億ユーロの価値を持ち、長身にも関わらず優れたスキルを持つこのセルビア代表は、ワールドカップにも出場。クラブでも昨シーズンを通じて22得点に絡み、自身でも14得点を記録した。


マンチェスター・シティで最も“ペップ・グアルディオラ効果”を体現している選手だろう。12カ月で最もエキサイティングで効果的なアタッカーへと変貌し、今やレアル・マドリーから関心を寄せられるほどのレベルに達した。このイングランド代表は昨シーズンの全大会通算で46試合に出場、キャリアハイとなる23得点を記録するなど、クラブのリーグ制覇に貢献した。


ワールドカップではドイツ代表として想定外の終幕を迎えたとはいえ、おそらく昨シーズンのヨーロッパで最も効果的なフルバックだった。実際、バイエルンでは全大会を通じて5大リーグ最多の15アシストを記録したDFとなり、6つのゴールも記録、チャンピオンズリーグのレアル・マドリー戦では両足から2つのゴールを奪ってみせた。


17年にわたるユヴェントスのキャリアに終止符を打ったが、イタリアでの最後のシーズンでも11回のクリーンシートを記録する活躍を見せ、スクデットのタイトルを守ることに貢献した。GKのアイコンとも呼べるブッフォンは、チャンピオンズリーグ準々決勝のレアル・マドリー戦で土壇場に退場するなど後味の悪い形で念願の大会初制覇を逃したが、それでも引退という道を選ばず、新天地のPSGで再びヨーロッパのタイトルを目指すことになった。


ナポリのファンはこの夏にビッグネームの入団がなかったことにひどくがっかりしただろうが、大黒柱の残留には非常に満足しているだろう。昨シーズン守備の要になりながら、4月のユヴェントス戦での記憶に残るゴールなど計5得点を記録し、プレミアリーグ方面からは1億ユーロのオファーがあったという。


32歳だが、年齢を重ねるごとに優れた選手になっているようだ。実際、この2年間は信じられないパフォーマンスを発揮している。2016-17シーズンにキャリアハイとなる全大会通算39得点を記録した後、昨シーズンのチャンピオンズリーグでは12試合で8つのゴールを奪い(5試合連続ゴールを含む)、ローマを準決勝へと導いた。


マンチェスター・ユナイテッドにはエヴァートンに7,500万ポンドをしぶしぶ支払った経緯があるが、このパワフルなCFはオールド・トラッフォードの1年目で27得点9アシストの記録を残し、その高額な支出に見合う活躍を見せた。ベルギー代表として3位で終えたワールドカップでも4得点を記録し、ブロンズブーツに輝いた。


PSVで29試合17得点の記録を残し、ヨーロッパ挑戦の1年目をこれ以上ない形で終えることに成功した。メキシコ代表として出場したワールドカップでもドイツ戦で値千金のゴールを奪った「チャッキー」は、大会中何度も鮮烈なパフォーマンスを見せ、今やバルセロナがその動向を追う状況だ。


昨シーズン、ラツィオはたった2カ月で契約を更新することを決断したが、その理由を理解するのは簡単だ。このイタリア代表はスーペルコッパ・イタリアーナのユヴェントス戦でいきなり2得点を挙げると、その後もゴールを重ねて全大会通算41得点を記録。セリエAでも33試合29得点を挙げ、カポカノニエーレ(得点王)に輝いた。


ニューカッスルからマルセイユに復帰して以降、プレミアリーグでの不振を払拭する活躍を見せている。実際、昨シーズンは26得点17アシストを記録してクラブのヨーロッパリーグ決勝進出に貢献、母国が優勝したワールドカップにもフランス代表としてメンバー入りした。


昨シーズンにバルセロナのリーガ連覇に貢献すると、15シーズンにも及んだカンプ・ノウでのタイトルラッシュのキャリアに幕を下ろした。常に大きなチャンスを演出するこの生ける伝説は、コパ・デル・レイ決勝のセビージャ戦でも偉大なパフォーマンスを発揮し、クラブを優勝に導いた。今は戦いの舞台をヴィッセル神戸へと移し、日本のファンを唸らせている。
