コラム:ルーニーが移籍するのは、このクラブだ!?

可能性を考慮すると浮かび上がるのは…
マンチェスター・ユナイテッドのアレックス・ファーガソン監督は、スター選手であるウェイン・ルーニーが移籍を希望していることを認めた。

これまでの報道ではすでに、最近あった買春話、または泥酔して喫煙している場面を撮影されたことなど、イングランドで受けるあまりのメディアの注目度にルーニーが辟易していると報じられている。前エヴァートンのストライカーは、オールドトラフォードでの契約をあと18カ月ほど残しているが、契約延長交渉はまだ始まっていない。

レッドデビルズの現オーナーであるグレイザー一家は、経済難もあり、十分な額のオファーが届けば、選手の売却も検討するかもしれない。

そこでここでは、ルーニーがイングランドを出ると仮定して、実現の可能性を探って見る。

REAL MADRID~レアル・マドりー~

移籍が実現する理由
  • レアル・マドリーはCFを求めており、移籍市場閉幕間際まで、トップクラスのアタッカーを獲得しようと画策していた。うなるほどの金があり、移籍に投資するのに何の障害もない。
  • ジョゼ・モウリーニョ監督はルーニーの大ファンであり、この24歳のストライカーのような戦術的にも理解度が高い、柔軟性あるFWを特に好む。
  • クリスティアーノ・ロナウドの存在。ルーニーはオールド・トラフォードでの名コンビ復活のチャンスに飛びつくかもしれない。実際に、ロナウドはすでにラブコールを送ったことがある。


BARCELONA~バルセロナ~

移籍が実現する理由
  • ルーニーはマン・Uでも4-3-3のフォーメーションでプレーしており、前線の3つのポジションのどこでもプレーする自信があるだろう。今夏にティエリ・アンリとズラタン・イブラヒモビッチを手放し、獲得したのはダビド・ビジャだけ。チーム層の薄いバルサは、もう1人のアタッカーを加える可能性がある。
  • 技術的に向上するチャンスである。ルーニーは2度のワールドカップ(W杯)で散々な出来に終わり、国際的な舞台で輝いたのはEURO2004だけである。メッシ、シャビ、ビジャ、イニエスタといった名手とともにプレーすることにより、EURO2012、さらに2014年W杯へ向けて成長することが期待できる。
  • おそらく、英国人にとってバルセロナ以上に魅力的な欧州のクラブはない。もしもルーニーがイングランドにいることでの問題から逃げ出したいのなら、カンプ・ノウは夢の終着駅となる。

Inter Milan INTER~インテル~

移籍が実現する理由
  • インテルは昨夏、目立った補強は一つもなく、2011年には派手な投資をすることが見込まれている。ルーニーは彼らのお買い物リストの最上位近くに載せられることだろう。
  • インテルはマリオ・バロテッリを売却した後、アタッカー陣に若干の選手数を欠いている。ディエゴ・ミリートは31歳、サミュエル・エトーは29歳で、24歳のルーニーは彼らが求める若いFW像にピタリとはまる。
  • ルーニーはイタリアで、相当に称賛されている。メディアやファンは、マン・Uにとってロナウド以上に重要な存在だと考えていた。インテル会長のマッシモ・モラッティも、その一人である。


MilanMILAN~ミラン~

移籍が実現する理由
  • オーナーのシルヴィオ・ベルルスコーニは、スター選手を獲得して脚光を浴びることを好む。2年前にはロナウジーニョ、今年の夏にはズラタン・イブラヒモビッチとロビーニョを獲得しており、ルーニーが次のターゲットとなる可能性がある。
  • ルーニーの現行契約が、残り18カ月ほどであること。移籍市場のボスであるアドリアーノ・ガッリアーニは、こういった微妙な状況での立ち振る舞いをよく知る移籍の達人として名を馳せている。またこの状況を、前エヴァートンのFWを値切ってかっさらうアドバンテージに利用しようとするだろう。
  • ロナウジーニョは来夏にMLSへと移籍すると、多くの人が考えている。マリオ・バロテッリの方が適役であろうが、ルーニーもロナウジーニョの代役となり得る。

さて、Goal.comの評決は…、レアル・マドリー行きの可能性が最も高いだろう。

新契約にサインしなければルーニーの移籍金は来夏にがくっと落ちるだろうが、レアル・マドリーは経済的にどこを相手にしても(ただし、マンチェスター・シティを除く)、ぶっちぎることができる。C・ロナウドとジョゼ・モウリーニョ監督の存在が、他の興味を持つクラブに対しての大きなアドバンテージとなる。

ミランが動きを示す可能性は、一番小さいだろう。今夏に攻撃陣に多くの投資をしたからだ。次に前線の選手獲得へ動くのは、今後数シーズンを掛けてのバロテッリ狙いとなるだろう。レアル・マドリーに続く候補は、インテルとなる。来夏にトップクラスのFW獲得へ動くことが確実視されているからだ。

バルセロナは慎重に検討するかもしれないが、彼らのパス&ムーブのスタイルにフィットできなかったイブラヒモビッチ獲得という、昨年の失敗の二の舞を恐れるだろう。ルーニーはイブラよりも戦術的に柔軟性があるが、バルサの3トップの個性をつくり出す爆発力に欠けている。

こうして考えると、ルーニーがイングランドを離れるならば、最も可能性がある移籍先はレアル・マドリーで、続くのがインテルとなる。バルセロナとミランへ行く可能性は低い。

文/カルロ・ガルガネーゼ