バレンシア、新メスタージャ建設が再び暗礁に

将来的に倒産法適用の可能性も…
2014年に完成予定だったバレンシアの新メスタージャ建設プロジェクトが、再び暗礁に乗り上げている。スペイン『マルカ』が報じた。

バレンシアはスペインの有力銀行バンキア社との合意によって、2009年に立ち止まった7万人収容の新スタジアム建設工事に再着手することになっていた。しかしバレンシアとの合意に尽力したバンキア社会長のロドリゴ・ラト氏が、5月8日に同職を辞任。国内の大不況下で経営難に陥り、一部を国有化されたバンキア社が、この合意を破棄する可能性が高まっている。工事はいまだ再開されておらず、バレンシアはバンキア社の決断を待っている状況だ。

バレンシアとバンキア社の合意案だが、バレンシアは旧メスタージャ(2億5000万ユーロ)、練習場(3300万ユーロ)、新スタジアム隣接のオフィス(4600万ユーロ)の固定資産を、ニュー・コバル社(バンキア社とプロモーターのアエディフィカ社が、新メスタージャ建設のため設立)に売却する予定となっていた。これによりバンキア社に抱えていた債務2億4400万ユーロを完済し、新メスタージャ建設費として新たに1億8000万ユーロの融資を受けるはずだった。

バレンシアはチャンピオンズリーグ(CL)出場収入が予算の15%を占めるなど、トップチームの納める成績と選手の売却で、何とか財政を保っている状況だ。もしバンキア社が合意を破棄し、CL出場権も手にできなければ、倒産法を適用する可能性も現実味を帯びることに。なお同クラブのマヌエル・ジョレンテ会長は、「バンキア社から、クラブとの合意を取り消すという話は聞いていない」と、合意案が履行されることを強調している。