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「長友は世界でもベスト10に入るレフトバック」

クラブ・ワールドカップ(W杯)の準決勝を取材したイタリア『ガゼッタ・デッロ・スポルト』のパオロ・コンド記者は、世界のサッカーに精通したイタリア人記者の一人である。同大会の取材のために日本に滞在している間、Goal.comは独占でインテルDF長友佑都について話を聞いた。

同氏には、好調の長友以外にも、日本の将来有望な選手についても話を聞いている。以下、チェーザレ・ポレンギが長友の印象などについて尋ねた。

―長友を全体的にどのように評価していますか?
「長友はこれまで私がイタリアで見てきた日本人選手の中でも、素晴らしい選手です。これまで印象的だったのは、自身の絶頂期にあった中田(英寿)だけでした。アジアカップの後にインテルが長友を獲得したときにも、私は驚きませんでした。今日では世界中でもなかなかトッププレーヤーがいないレフトバックというポジションで、彼はほぼ理想的なプレーをしています。もはやロベルト・カルロスのような選手は、そうそういないでしょう?」

―では、長友は世界でも有数のレフトバックということですか?
「間違いなく、彼は左サイドの選手としては世界でもトップ10に入ると思います。もしかしたら、トップ5に入るかもしれません。もちろん好みの問題もあるし、今日ではポジションというものは流動的であるとうことを考慮しなければなりません。例えばトッテナムのガレス・ベイルは、レフトバックとして一番の赤丸急上昇です。でも現在、彼はもっと攻撃的なポジションでプレーしています」

―長友がインテルのようなトップクラブでプレーできるのは、彼のどんな個性によるのでしょうか?
「最も際立っている点は、彼のスピードと両サイドをカバーできる能力です。攻撃にもよく参加しますが、信じられないような速さで自分のポジションに戻ります。このようなプレーができる選手は、そう多くはありません」

―早くにイタリアのリーグに馴染みましたが、彼のメンタル面はいかがですか?
「精神的にも、彼は非常に強いですね。インテルが難しい時期にあるときに加入しましたが、とてもうまくやり、基本的にはレギュラーに定着しました。最新情報では、クリスティアン・キヴは冬にジェノアに移籍することになりそうです。これは、長友が加入したのちに、控えに回ったためです」

―あなたは日本代表のアルベルト・ザッケローニとも仲がよろしいですが、彼は長友について何か話していましたか?
「ザックはいつも、長友を非常に高く評価しています。今年1月のアジアカップの最中に話をしましたが、長友はビッグクラブに移籍するだけの準備が整っていると話していました。それに、すぐにイタリアのトップクラブに移籍することを願っていましたね。そしてご存知のように、すべてはザッケローニが期待した通りに運んだのです…」

―今回クラブW杯で柏レイソルとサントスの試合を見る機会がありましたが、酒井宏樹をどう見ましたか?
「実際のところ、一番注目したのは近藤直也です。だって、私と同じ名前(コンド)ですからね(笑)! さて、ジョークはさておき、酒井には強い印象を受けました。イタリアでもとてもうまくやれると思います。長友ほどのスピードはありませんが、フィジカルの強さでは上ですね。それに空中戦にも強い。CBとしてもうまくやれるでしょう」

―あなたは世界のサッカーに精通していらして、アジアの選手もよくご存知です。アジアの選手は才能があるのに、なぜあまり欧州でプレーできないのでしょうか?
「10年ほど前のアフリカの選手も、同じ状況でした。イタリアでの外国人選手に関する移籍市場の動向は、代理人次第です。彼らはまだ、アジアの選手から利益を得る方法を見つけていません。もう少し時間がかかるでしょうが、いずれ変わることでしょう」